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2025.11.5

sou-ME:小商い体験講座 参加者募集!

2025.11.5
イベント/セミナー/研修を探している とりあえず事業の相談がしたい

飯山エリア

長野エリア

大町エリア

上田エリア

佐久エリア

「好き」をカタチにして、小さく一歩。
やりたいことはあるけど、何から始めればいいかわからない。そんなあなたへ。
小商い講座では、自分の“好き”を見つけて、それを小さく始めるための知識と仲間を手に入れるための未来への一歩を応援します。開催毎にsouの個別相談も受け付けます!

◎こんな方におすすめ◎
✔️「好き」や「得意」を活かして、小さく何かを始めてみたい女性
✔️起業までは考えていないけれど、自分らしい働き方を模索している方
✔️副業・小商いに関心があるけれど、何から始めればよいかわからない方
✔️家事・育児・介護と両立しながら、地域で自分の可能性を広げたい方
✔️地域や仲間とつながりながら、自分の世界を広げたいと感じている方

【開催概要】
終了・第1回:自分を振り返る
   8月24日(日)13時〜16時 @千曲市
終了・第2回:好きなことを語る
   9月21日(日)13時〜16時 @千曲市
終了・第3回:自分の未来を語る
   10月13日(祝月)13時〜16時 @千曲市
・第4回:仲間とつながろう
11月9日(日)10時〜13時 @上田市
・第5回:ビジネスアイデアを生み出そう
12月7日(日)10時〜13時 @東御市
・第6回:体験イベントを企画しよう
1月18日(日)10時〜13時 @青木村

お申し込みは下記リンクよりお願いします。
https://forms.gle/wqzjAWAwd7sfEFHR8

※単発参加OK。すべての回で託児あり(先着順)。 オンライン参加可(各回4名)。

みなさまのご参加お待ちしております!

申込フォーム
https://forms.gle/ERrP7P9KZXvazgrY9
お問い合わせ:kurashigoto.nagano@gmail.com
ARTICLE
2025.11.5

SOU-me 小商い体験講座【準備編】第3回「未来を語る」を開催しました!

2025.11.5
イベント/セミナー/研修を探している とりあえず事業の相談がしたい

飯山エリア

長野エリア

大町エリア

上田エリア

佐久エリア

10月13日(祝)、千曲市の和かふぇよろづやさんにて、「小商い体験講座【準備編】」の第3回「未来を語る」を開催いたしました。

1回目「自分の人生を語る」、2回目「好きを語る」に続く集大成として、今回も満員御礼の温かな雰囲気でスタート。チェックインでは、ニーズカードから「今日持ち帰りたい願い」を参加者全員が確認し合い、「あたたかさ」「つながり」「自己実現」など、それぞれが大切にしたい思いを共有しました。

◎宿題:「自分の好きを2倍してくる」体験のシェア

前回からのお誘いとして「自分の好きを2倍してくる」という宿題に対し、皆さんの体験・感想をグループでシェアする時間を取りました。

「好きを2倍するという意識をするだけで、毎日が新鮮で意識が大きく変わった」
「常にカメラを持ち歩いた」「着物が好きなので、構えるよりやっちゃう!(この日もお着物で来て下さいました)」
「封印していた好きをしていいという許可がだせ、日々の張り合いが持てた」

など、行動変容と心の変化に関する感想を全体でもわかちあいました。

◎テーマ:5年後の自分を創造するワーク

今回のメインテーマは「未来を語る」です。「大好きなことを継続してやり続けたら、どんな世界が見えるか?」を想像し、5年後の未来にスポットライトを当てて描くワークを実施しました。

5年後の未来を絵に描く
5年後好きをやり続けたらどんな未来になるか?をそれぞれ絵に書いていただき、グループで発表し合いました。このワークを通じて、漠然とした「5年後」が、「実現に向けて1歩ずつ進む目標」へと変わる瞬間がいくつも見られました。

◎講座3回を通して深まった自己開発について

全3回を通して、参加者の皆様から、この講座がご自身の変化と「場」の価値に繋がったという多くの声をいただきました。
安心・安全な場: 「いろいろな起業セミナーがある中に、こんなにあたたかいセミナーは初めてでした。みんなの想いでつながる場が安心・安全でとても楽しく受講できました。」
肯定の文化: 「なによりも皆の意見を頭ごなしに否定しない姿勢にもとてもあたたかさを感じ、とても実りのある時間でした。」
深い自己開発: 「自分と深く繋ぐ以外に、隠す抵抗はあったのかなと、なくなり自分自身の深層心理を拡げてくれるとても良い機会となりました。」

◎【参加者の声】

3回の講座を通して得られた、未来への意欲と前向きな変化に関する感想をご紹介します。
「自分を大切にして自分を好きになりやさしくなれる自分が見つかり幸せでした。」
「5年後の自分を考えてみて、その実現に向けて1歩ずつ進もうと決めました。」
「毎回受講後、それまでの自分とは違う新しい体験となっていくのがよくわかりました。これからの講座も楽しみです。」
「まずは自分が楽しみながら、まわりに波及させてゆきたいと思います。」
「楽しい3回講座でした。 好きを言語化し、好きなコトを形にする。行動が次につながるのではないかと思った。」

この全3回の「準備編」を通して、参加者の皆様は自己開発と自己表現を深め、未来への確かな一歩を描かれました。

参加者の方から「打ち上げ」の企画も調整され、千曲市で実施した3回で温かな小商いコミュニティが誕生しています。

【SOU-me小商い講座後半のご案内:基礎編】

準備編で深めた「好き」を、いよいよ「行動」に繋げます!

次回からは、6回連続講座の後半戦となる第4回〜第6回を、「好き」×「地域にいいこと」で一歩踏み出す基礎編として実施します。

単発参加も大歓迎です。仲間と繋がり、あなたの「好き」を活かして一歩踏み出したい方は、ぜひこの機会にお申し込みください!

お申し込みはこちらから: https://forms.gle/ERrP7P9KZXvazgrY9
【特典とご注意】
* 単発参加OK
* すべての回で託児あり(先着順)
* オンライン参加可(各回4名)
* 各回15名限定のため、お早めにお申し込みください。

申込フォーム
https://forms.gle/ERrP7P9KZXvazgrY9
お問い合わせ:kurashigoto.nagano@gmail.com
EVENT
2025.10.27

投資家に伝わるプレゼンの作り方

主催:信州スタートアップステーション
募集期間:2025/10/27〜2025/11/14
開催期間:2025/11/14〜2025/11/14
2025.10.27
イベント/セミナー/研修を探している 資金調達(投資/融資)を検討している 資金調達(補助金/助成金)を検討している

県内全エリア

スタートアップ経営者、起業家のあなたへ


講師はSeahorse Studios 代表取締役CEOの中井健太氏。

楽天でグループ横断マーケティング戦略、スタートアップ企業取締役COOとしてビジネスサイド/経営全般統括、アクセンチュア戦略グループ、シリコンバレー発グローバルVC&アクセラレーターPlug and Play日本オフィスIoT & EnergyセクターDirectorを経て、2021年10月に事業開発スタジオとして株式会社Seahorse Studiosを創業。

様々な立場からスタートアップ、事業開発を見てきた中井氏より、プレゼンの際に投資家が注目するポイントや判断基準を踏まえたプレゼン内容、ストーリー構成の理解、投資家に効果的に伝えるための資料作りや伝え方を、具体的な成功例を踏まえてお話しいただきます。

〇開催日  令和7年11月14日(金)
〇時間   12:00~13:00
〇場所   オンライン開催(ZOOM)
〇こんな方におすすめ
・今後起業する可能性がある/既に起業している
・ビジネスコンテスト、ピッチイベントに出場予定
・投資家へのプレゼン予定がある
・プレゼンの成功要素を体系的に学びたい

INFO
2025.10.27

アントレプレナーセミナー「松本道場」

募集期間:2025/10/27〜2025/11/15
2025.10.27
イベント/セミナー/研修を探している とりあえず事業の相談がしたい アクセラレーションプログラムを探している

大町市

池田町

松川村

小谷村

松本市

塩尻市

安曇野市

麻績村

生坂村

山形村

朝日村

筑北村

岡谷市

諏訪市

茅野市

富士見町

原村

あなたの「やりたい」を「事業」に!
松本道場は、「新しいことを始めたいが、方法が分からない」という
熱意ある高校生・大学生・社会人のための無料プログラムです。
全5回のリアルセミナー(2025年11月〜12月開催)を通じ、
ぼんやりとした情熱を具体的な事業アイデアへと育てます。
経験不問、必要なのは熱い想いだけ。
アイデア構築スキル、仲間、AI時代を勝ち抜く武器を得て、未来への一歩を踏み出しましょう。

定員20名。

INFO
2025.10.22

クリエイティブ コネクト powered by 信州リゾートテレワーク

主催:長野県産業労働部産業立地・IT振興課
募集期間:2025/10/22〜2025/11/05
開催期間:2025/11/05〜2025/11/05
2025.10.22
イベント/セミナー/研修を探している 場所や施設を探している 他の企業との協業を検討している

長野市

千曲市

大町市

池田町

松川村

小谷村

軽井沢町

\11月5日秋の軽井沢プリンスホテルにて、参加費無料のセミナー・交流イベントを開催します/

長野県で巻き起こる地域と企業、企業同士が連携しての地域活性化共創事例を実践者自らが語ります。軽井沢の豊かな自然の中で働く、つながる―信州リゾートテレワークを体験し、ビジネスの共創のリアルを知るところから始めてみませんか?

\おすすめポイント/

・登壇者は、日建設計PYNT運営 吉備 友理恵氏、「テレワーク・ワーケーション官民推進協議会」会長 箕浦 龍一氏、若者の越境と共創の場を創るクリエイティブユニットEKKYO.HUB 代表 田中 律羽氏など

・分科会では実践者が語ります

 白馬ナイトデマンドタクシー(チャレンジナガノ2.0)

 佐久穂町や千曲市での首都圏企業同士や自社若手社員のワーケーション体験(信州リゾートテレワーク、レボ系ワーケーション)

IBM長野DXセンターと地元大学が連携した文系デジタル人材育成

INFO
2025.10.10

長野県創業支援センターの研究開発室の利用者を募集します

主催:長野県、公益財団法人長野県産業振興機構
募集期間:2025/10/10〜2025/11/14
2025.10.10
場所や施設を探している 研究開発がしたい

県内全エリア

長野県創業支援センターの研究開発室(長野2室、岡谷2室、松本1室)の利用者を募集します。

募集期間:R7年(2025年)10月10日(金)~11月14日(金)
詳細は、当センターのホームページを御覧ください。

INFO
2025.10.10

デジタルを活用し、現場の課題を「解決する力」を養う ― 「現場課題解決力養成講座」の受講生を募集します

主催:長野県、公益財団法人長野県産業振興機構
募集期間:2025/10/10〜2025/10/31
開催期間:2025/11/05〜2026/02/17
2025.10.10
イベント/セミナー/研修を探している 人材を探している

県内全エリア

本講座は、県内企業の現場課題を自ら整理・分析し、デジタルの力を活用して解決へ導く人材を育成することを目的としています。全8回の講座(座学・先進企業(株式会社カクイチ様)見学・ツール操作・グループワーク等)を通じて、課題の可視化から改善策の立案を行うことで、企業のみならず、支援機関やIT事業者の実践的な課題解決力を高めます。。

INFO
2025.10.9

SOU-me 小商い体験講座【準備編】第2回「好きを語る」を開催しました!

主催:SSSW
2025.10.9
イベント/セミナー/研修を探している

県内全エリア

9月21日(日)、千曲市の和かふぇよろづやさんにて、「小商い体験講座【準備編】」の第2回「好きを語る」を開催いたしました。

今回も、自分の「好き」を仕事にしたいという想いを持った皆様にご参加いただき、おかげさまでこの日も満席のため、増席にて開催しました。遠方からの参加者や、前回からの継続参加者も多く、会場はスタート前から意欲と和やかな空気に満たされていました。

⚫︎参加者の変化と、好きのウォーミングアップ

まず、前回の講座の振り返りからスタートしました。その中で、前回の気づきをすでに新しい行動に繋げているという参加者からの嬉しい報告があり、会場に前向きなエネルギーが満ちました。

今回のテーマは「好きを語る」。本番の語り合いの前に、「好き」のウォーミングアップワークを実施しました。事前に皆さんには「好き」を持参いただくようお願いしていたのですが、参加者からは、「この日まで自分の好きって何だろう?と改めてじっくり考える時間になった」との声も寄せられ、講座前から自分と向き合う良い機会になったようです。


 ⚫︎テーマ:持ち寄った「好き」を語り合う時間

今回のテーマは「好きを語る」。「好き」なものを持ち寄り、グループに分かれて語り合う時間を取りました。

会場中が好奇心とエネルギーに満ちた、純粋な「好き」を語る時間となり、グループの中で好きの共通項が見つかったり、「みんなの好きを持ち寄って居場所作りができそう!」という声も上がりました。

この繋がりは講座の枠を超え、終了後も受講生同士で連絡先交換や打ち上げの調整が行われるなど、温かいコミュニティの流れが生まれています。

⚫︎参加者の声

今回の講座を通して、参加者の皆様から多くの「気づき」や「感想」の声をいただきました。

「自分の好きのパワーを、素直に楽しんでる姿に周りの人からエネルギーをもらえました!」
「私自身、背中を押された感じで有意義な時間を過ごすことができました。」
「夢の実現に向けて、素晴らしい出会いに本当に参加して良かったと思いました。」
「自分らしくいられることが、とてもありがたい。この安心できる場所があるからこそ幸せです。」

⚫︎まとめ
第1回「自分の人生を語る」に続き、今回の2回目「好きを語る」を通して、参加者の皆様は自己開発と自己表現を深められました。

この講座が大切にしているのは、「まず自分自身が好きや情熱で満たされること」です。自分らしく輝き始めると、その熱量が周りの人たちを動かし、温かい繋がりを生み、コミュニティへと波及していく。ご参加の皆様は、その変化の連鎖が始まっていることを実感された熱量あふれる第2回となりました。

次回の第3回は、「未来を語る」がテーマです。

今回語った大好きなことを継続してやり続けたら、5年後の未来にどんな世界が見えるか、そこにスポットライトをあてて描きます。次回も皆さまとお会いできることを楽しみにしています!

INFO
2025.10.9

ソーシャルビジネスセミナー 地域課題解決に向けた事業展開

募集期間:2025/10/08〜2025/10/15
開催期間:2025/10/22〜2025/10/22
2025.10.9
イベント/セミナー/研修を探している 資金調達(補助金/助成金)を検討している

県内全エリア

ソーシャルビジネスに関して日々お持ちの疑問や直面している課題について、先輩起業家による事例発表を交えたセミナーをオンライン形式(Zoom)で開催します。

開催日  令和7年10月22日(火)
時間   13:30~15:30
場所   オンライン開催(ZOOM)
申込方法 別紙チラシの二次元コード又はアドレスから10月15日までお申し込みください。
プログラム  13:30開会あいさつ
      13:35第一部 講師事例発表
            荒井 克人氏 (株)ラポーザ
            永井 佐千子氏 学び舎めぶき
            田中 浩二氏 NPO法人あぐり奈川
      14:40第二部 分科会
             詳細は別紙チラシをご参照ください
      15:20各種ご案内 ソーシャルビジネスサポートながの構成機関からのご  
            案内
      15:30閉会あいさつ

EVENT
2025.10.8

地域発リアルな課題からつくるビジネスへの挑戦と成長

主催:信州スタートアップステーション
募集期間:2025/8/27〜2025/9/11
開催期間:2025/9/11〜
2025.10.8
イベント/セミナー/研修を探している


講師は、長野県松川村を拠点に、地域中小企業のアトツギや農業事業者を伴走型で支援する、株式会社Newtral.代表・松本寿治氏。

ご自身も事業承継やデジタル化、新規事業開拓を通じて会社を大きく成長させてきた経験を持ちます。
デザイン思考やDX、リブランディングなど幅広い実践を通じて、地域のリアルな課題をビジネスの成長軌道に乗せてきた取り組みから、現場ならではの悩みや学びをお話しいただきます。

地域課題を解決するヒントや、新しいビジネスの可能性を一緒に探りましょう。

INFO
2025.5.9

大町市起業支援補助金

主催:大町市地域振興部まちづくり産業化商業労政係
募集期間:2025/05/08〜2026/03/31
2025.5.9
とりあえず事業の相談がしたい 資金調達(補助金/助成金)を検討している

大町エリア

地域の活性化及び定住促進を図るため、個人の新たな起業に要する経費に対し、補助金を交付します。本補助金をご活用いただく場合は、事業の採択決定後から着手する必要があります、また、審査には、一定期間(2〜3か月)を要することをご承知おきください。補助対象は、起業に必要不可欠な設備等、補助額は100万円程度(加算条件あり)。
詳細は、大町市ホームページをご覧ください。

ARTICLE
2025.9.30

事業の成長が子どもの未来に繋がると信じて。創業、移住、出産。挑戦を支えてくれた信濃町の余白【前編】先輩起業家インタビュー

2025.9.30

起業する。会社を立ち上げる。「創業」と一口にいっても、そのあり方は人それぞれ。同じ選択や道筋は一つとしてありません。魅力的な先輩起業家が数多く活躍している長野県。SHINKIの先輩起業家インタビューでは、創業者の思いやビジョン、創業の体験談や、本音を掘り下げます。

「創業直後に思い切って東京から信濃町に移住したのは正解だったと思っています。起業をすると仕事とプライベートの境界がほぼなくなるので、夫婦関係や子育てがうまくいかないと事業もうまく回らなくなると思うんです。家族がいかに良い環境でストレスフリーでいられるかをベースに考えていけば、きっと事業もうまくいく」

そう語るのは、学校教員向けの英語学習ツール「TypeGO」を立ち上げた青波美智(あおなみ・みさと)さん。自身も元英語教員であり、米国カリフォルニアをはじめ海外で移民や現地の子どもたちに英語を教えた経験から、英語教員の負担と子どもの学びのハードルを下げることを目標に、楽しみながら英語学習に取り組めるシステムの開発・普及に取り組んでいます。

創業と同時に妊娠が発覚し、子育て環境を重視して東京から夫の地元である長野県信濃町に移住した青波さん。創業・移住・出産の3つを同時並行しながら、着実に事業を形にしていきました。現在はさらに家族が増え、事業も転換期を迎えています。

インタビュー前編では、自分自身の経験から生まれた事業の構想や、長野に移住してからのアクションをお聞きしました。

<お話を聞いた人>
 株式会社Swell代表取締役 青波美智

1992年生まれ。立教大学異文化コミュニケーション学部卒。TESOL※、中学高校教諭一種免許状(英語)保持。米国カリフォルニアでメキシコ人移民に英語を教えた後、国連女性機関(UN Women)東ティモール、UNESCO-UNEVOCドイツで広報に従事。米系リサーチ会社Guidepointのシンガポール支部でリサーチャーを務め、2022年に株式会社Swellを創業。

※TESOL Certificate 英語教授法のプログラム

英語教員の負担と、子どもの学びのハードルを下げる英語学習ツールを開発

――まずは、「TypeGO」がどんなサービスか教えて下さい。

「TypeGO」は、英語教員向けに特化した”英語×タイピング”の学習ツールです。視覚・聴覚・触覚を刺激しながら、ゲーム感覚で英単語や英文をタイピングしていく仕組みになっています。

現在は全国約160校、16,000人以上の方に使っていただいていて、ユーザーの9割以上が公立の小中学校の英語教員です。学習指導要領の理念・方向性を踏まえて語彙や文章を設計しているので、先生方にとって導入しやすい設計にしています。

特徴的なのは、導入の多くが口コミによるものだということです。2024年秋にたった12人の先生と約500人の児童生徒から始まったβ版が、その後口コミだけで全国に広がって、2025年4月には100校・12,000人に到達しました。5月20日の正式リニューアル後は、わずか1か月で導入校数が40%増、ユーザー数も約17%増となっています。

――事業のアイデアはどこから生まれたのでしょうか。

大学在学中、アメリカでTESOL Certificateを取得し、メキシコからのヒスパニック系移民に英語を教えていた青波さん

一番の理由は、私が語学が好きで、言葉が好きだからです。

これまでアメリカ、シンガポール、ドイツ、東ティモールで暮らしたことがあり、そのほかにも何十カ国以上の国を旅をしてきました。これまで暮らしてきた国では、現地で雇用され、その国の言葉を話してお給料をもらい、人脈を築いてきました。その中で、だんだん言語を習得するコツがだんだん分かってきたんです。自分自身、英語教育の現場に携わってきた経験もあり、これを日本の学校現場に落とし込めたらいいなと思い「TypeGO」の構想が生まれました。

――今まで積み重ねてきた経験が形になったのですね。

大学卒業後は、米系リサーチ企業のシンガポールHQで現地就職。世界各国から集まった同僚達と働いてきた

今はAIの時代と言われていますし、通訳・翻訳ツールも発展しています。「わざわざ言語を学ばなくてもいいんじゃないか」という声もありますが、私はやっぱり言葉の持つ力は大きいと思っています。

シンガポールで働いていた時は、ベトナム、韓国、インドネシアなどいろんな国から人が集まっており、みんな共通言語である英語でコミュニケーションを取っていました。でも、例えばインドネシア人の同僚には“Apa kabar?(調子はどう?)”とほんのちょっとでも相手の言語を使って話しかけると一気に仲良くなれたんです。そうすると、日々のコミュニケーションがうまくいって、結果として仕事もうまくいく。

AIがどれだけ発達しても、相手の文化や言葉に寄り添うということは絶対になくならないし、なくなって欲しくないと思っています。なにより自分自身が、海外に行くことや何かに挑戦すること、言語を通じて新しい価値観に触れることが大好きなので、そんな挑戦を後押しするサービスが作りたいという思いがありました。

創業と同時に妊娠が発覚するも、「明日生まれるわけじゃない!」と走り続けた

――「創業する」という選択肢は、青波さんにとって身近なものだったのでしょうか。

2022年4月、アメリカ・カリフォルニアへ

「TypeGO」の構想が生まれた頃は、東京のマーケティング会社に勤めていたので、まずは社内の新規事業として立ち上げられないか上司に相談しました。「自社事業としては難しい」という反応だったため、それならば独立して自分でやろうと会社を立ち上げた形です。

もともと私は旅が好きだったので、語学に関する事業を立ち上げれば、海外旅行がすべて経費になるし、仕事につながるなと。今までもそんな生き方をしてきましたし、これからもそんな生き方をし続けたかった。いずれ子どもが欲しいと思っていたので、自由に働ける起業家という働き方は自分に合っているなと思っていました。

――創業とほぼ同時に妊娠が発覚し、長野に移住したと伺いました。

信濃町の雄大な景色。青波さんは、現在は第二子に養子を迎え、第三子を出産し3児を育てている

はい。当時はまだ東京で暮らしていて、台東区で登記が完了して2週間後、「さあ、ここからだ」という矢先に妊娠5ヶ月が発覚しました。「初創業・プロダクトなし・チームなし・キャッシュなし」の状態で、代表取締役(妊婦)という肩書きを背負うことになったわけです。

一瞬「おっと」と思いましたが、もともと子どもを望んでいましたし、「まあ明日生まれるわけじゃないしな」と事業は止めずに走り出すことに決めました。

もともと子どもが生まれたら自然豊かなところで育てたいと思っていたので、妊娠がわかってからすぐに夫の地元である長野の信濃町に移住しました。スタートアップをやるなら絶対東京のほうがいいと思っていたので迷いはありましたが、東京で出産をして子育てをするイメージが全く湧かなかったんです。

何事に対しても「新しいことは楽しい」という感覚がありましたし、東ティモールで暮らしていた時も、最初はお湯が出なかったり、ゴキブリやネズミと共存したりしていたくらいだったので、「移住したからってそこで人生を終えるわけじゃない。合わなかったら東京に帰ればいい」と移住を決めました。

――暮らしの環境を優先したのですね。

現在の青波さんの住まいの様子

結論から言えば、思い切って信濃町に移住したのは正解だったと思っています。起業をすると仕事とプライベートの境界がほぼなくなるので、夫婦関係や子育てがうまく回っていかないと、事業もうまく回らなくなると思うんです。

仕事のことだけを考えて東京にいた場合、恐らく子育てでフラストレーションが溜まって、事業もうまくいかなかったんじゃないかなと。移住直後も思ったし、今でもそう思います。まず大前提として、子ども達にとっていかに良い環境でストレスフリーでいられるか。それをベースにしてプライベートを充実させれば、きっと事業もうまくいく。

特に女性の経営者の場合、妊娠するとなれば自分の体に約10ヶ月間子どもを宿すことになるし、出産の前後は動けません。妊娠・出産と仕事と切り離さずに、共存するしかないんですよね。だから、暮らしや子育ての負荷が低い環境の方が事業経営もしやすいと思います。

孤立を防ぎ、情報を掴むために長野の創業コミュニティに飛び込んだ

長野で出会った起業家仲間の同期たち

――移住後は、どうやって事業を形にしていったのでしょうか。

やりたいことはあれど資金がなかったため、まずはプロダクト開発の原資を捻出するためにメディアマーケティング支援の受託業を継続することにしました。

もう一つの生命線として、日本政策金融公庫の創業融資にも申し込みました。事業計画を引いてお金を借りる経験は人生で初めてで、計画書や試算表を提出できたのが出産の1ヶ月前。無事に長男が誕生し、面談を経て、最終的には公庫と地元の銀行による協調融資で1年走れるくらいの資金をお借りすることができました。

そこからは、初めての育児に奮闘しながら「TypeGO」の事業を形にするために走りました。

――まずは資金を貯めていったのですね。都市部での創業に比べて、壁を感じる場面はなかったのでしょうか。

信濃町は、子育て環境としてはとても良かったのですが、やはりふつうに暮らしていると周りの情報が全く入ってこなくて。東京にいた頃は、電車に乗るだけで広告やトレンドが入ってきますし、人との出会いもたくさんありました。スタートアップ支援や起業家のイベントも多い。一方信濃町は、むしろそういった情報に疲れた人たちが自然を移住してくるところなので、想像していた起業とはかけ離れた暮らしで。

「このままでは孤立してしまう!」と、長野県内の起業家コミュニティはないか探しました。そんな中で見つけたのが信州スタートアップステーションでした。表向きは「事業をスケールしたい」と相談に行きましたが、本音は「やばい、誰ともつながっていない」という焦りでしたね。

そこでアクセラレーションプログラム※1に採択していただき、2023年の夏〜秋はコーディネーターの森山さんと壁打ちを重ねました。特に、ターゲットセグメントをいくつも定め、それぞれの課題や事業インパクトを深掘りしていく工程は今までの受託目線とは使う脳の筋肉が異なり面白かったです。アクセラレーションプログラムの同期という形で創業者仲間も増え、刺激を受けたり学びを深めたりすることができました。

※1 「アクセラレーションプログラム」では、年に2回、公募により選定した企業等を対象に、数カ月間にわたりコーディネーター、メンターが起業家の様々な経営課題に対して短期集中型の伴走支援を行う。

インタビュー後編では、事業の成長と子育ての両立のコツ、これからの展望についてお聞きしました。

株式会社Swellのホームページhttps://swell-inc.com/
英語教員のための「TypeGO」公式notehttps://note.com/typego