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起業に興味がある
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EVENT
2024.9.20

3daysスタートアップ予備校

募集期間:2024/09/24〜2024/10/04
開催期間:2024/10/08〜2024/10/10
2024.9.20
イベント/セミナー/研修を探している 資金調達(投資/融資)を検討している アクセラレーションプログラムを探している

長野市

アイデアがなくても大丈夫!
サービス企画から開発まで、スタートアップを体験できる短期プログラム開催!

「起業やスタートアップに興味はあるけど、何をしたらいいのかわからない」
「どうせ起業するなら、好きなことで起業したい」
「アイデアはあるけど、この先どのように検証や事業を進めていけばいいかわからない…」

これから起業をしたいと思っている方向けに、
起業家向けゼロイチ支援を行なっているスタートアップスタジオ「Studio ENTRE」と「NAGANO STARTUP STUDIO」共催で短期間でサービス開発を体験できるプログラムを開催します。

ただ作るだけではなく「自分のやりたい分野」で「ユーザーが求めるサービスをつくる」点にとにかくこだわりカリキュラムを作成しました。これまで複数のスタートアップを輩出してきたスタートアップスタジオが、本気で皆さんのサービス開発をサポートします。

3日間でサービスの構想から検証までを行い、12月上旬のピッチイベントで最終発表会を行う予定です。

当日は審査員からの事業フィードバックも予定しており、良いと思った事業にはスタートアップスタジオからの事業化サポートを受けることができるかもしれません!
(12月のイベント詳細は追ってご連絡いたします)

「社会を変えたい!」「起業に挑戦したい!」と熱い志を持つ起業家からのご参加お待ちしております!!

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こんな方におすすめです
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・新しいサービスを立ち上げたい方!
・アイディアはないがサービス開発に興味がある方
・学生のうちに、会社員のうちに、スタートアップをやりたい方

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開催概要
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・第一部:2024年10月8,9,10(※全日19:00-21:00 現地開催予定です)
・最終発表会:2024年12月上旬

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開催内容
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1日目:【金融、経営、キャリアについて】キャリアとスタートアップ、ビジネスモデル/サービス設計について
2日目:【ITについて】仮説検証・事業の始め方
3日目:【マーケ、プロダクト開発について】ノーコードサービスを触ってみる

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プログラムメンター
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中村 ひろき氏
Studio ENTRE株式会社 プロデューサー
一般社団法人スタートアップスタジオ協会 理事

1993年生まれ。
大学在学中からレーベル運営やバンド活動など、音楽についての幅広い活動を展開すると同時に、ス
タートアップにてプロダクト開発に関わる。大学卒業後、DMM.comに入社し新規事業の担当として複
数のエンタメプロダクト/サービスの立ち上げを行う。その後、ブロックチェーンスタートアップにて事業開
発を担当し、現在はエンターテインメント領域のスタートアップスタジオStudio ENTREの事業プロ
デューサー。得意領域はXR/AI/ブロックチェーンなどの先端技術を活用したプロダクト開発。

詳細はこちらから

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主催・共催
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NAGANO STARTUP STUDIO:https://nagasta.jp/
Studio ENTRE株式会社:https://entre.studio

ARTICLE
2024.9.9

「信州ベンチャーコンテスト2024」~あなたが創る!信州の未来!~ビジネスプラン・アイデアの募集中です。

募集期間:2024/09/09〜2025/03/31
2024.9.9
イベント/セミナー/研修を探している 資金調達(投資/融資)を検討している 資金調達(補助金/助成金)を検討している

飯山エリア

長野エリア

大町エリア

松本エリア

木曽エリア

飯田エリア

伊那エリア

諏訪エリア

上田エリア

佐久エリア

今年度で11回目を迎える「信州ベンチャーコンテスト2024」では、信州を元気にする新たなビジネスプランやビジネスアイデアを募集しています。「こんなアイデアを実現させたい」「こんな事業をしてみたい」とお考えの皆様、ぜひご応募ください。
本コンテストは、創業意欲を高めるとともに、「信州を元気にする」新規のビジネスプランやビジネスアイデアを持つ皆さんに発表の場を提供し、プランやアイデアの実現を促進することを目的としています。
起業部門、アイデア部門、高校生部門を設けて、「信州を元気にする」新規のビジネスプランやビジネスアイデアを発表していただき、優れたプランやアイデアを表彰します。また、参加者や支援者(サポーター)とのマッチングや交流などを行います。

信州ベンチャーコンテスト2024についてはこちらから

ARTICLE
2024.9.9

信州・創業入門ゼミin東信

2024.9.9
イベント/セミナー/研修を探している 資金調達(投資/融資)を検討している 資金調達(補助金/助成金)を検討している

上田エリア

佐久エリア

新規事業を成功に導くために必要な心構えや基礎知識を学び、様々困難を乗り越えるための2日間の入門講座。専門家講師のもと、ディスカッションを重視したゼミナール形式の講義運営が特徴です。自分なりの事業計画書を書いた先はお近くの商工会・商工会会議所の経営指導員が伴走して、計画の実行や各種支援施策の活用をサポート致します。

詳細についてはこちらから

ARTICLE
2024.9.6

長野市の経営者と共に新規事業を立ち上げながら起業を目指すプログラム 「NAGA KNOCK!(ナガノック)」が参加者の募集開始!

募集期間:2024/09/05〜2024/10/05
開催期間:2024/10/05〜2025/03/31
2024.9.6
イベント/セミナー/研修を探している とりあえず事業の相談がしたい 他の企業との協業を検討している

飯山エリア

長野エリア

大町エリア

松本エリア

木曽エリア

飯田エリア

伊那エリア

諏訪エリア

上田エリア

佐久エリア

●NAGA KNOCK!(ナガノック)とは?
長野県外在住の方が、長野市で社会課題解決に向けた取り組みを行いたい経営者と共に新規事業を起こす、約半年間の実践型プログラムです。
プログラムへの参加後もプロジェクトの継続を目指し、 副業の継続や起業・法人登記、受入企業と共に新会社設立や企業への転職などで、継続的に地域に関わることが可能です。

これまで参加された方は、
・協働した社長と共に新会社の立ち上げ
・プロジェクトメンバーと共に起業(法人登記)
・長野市内への移住、継続して企業のプロジェクトへの参画
など、NAGA KNOCK!をきっかけに新しい道を切り開いております!

\\こんなあなたに来てほしい!//
・長野が好き!なんらかの形で関わりたいと思っている!
・新規事業や異業種へのチャレンジをしてみたいと思っている!
・将来的に長野市での起業や転職を考えている!

どれか一つでも「ピン!」ときたら、ご参加をオススメします!
詳細はNAGA KNOCK!の公式HPをご確認ください♪
▷NAGA KNOCK!公式HP:https://nagaknock.etic.or.jp/

■募集中の副業プロジェクト!(一部抜粋)
・子育て支援施設「木育ひろば」を活かして、
全国の工務店、不動産業者が真似したくなる営業/販促の仕組みを作る!
(株式会社熊木住建 )
▶詳細:https://yosomon.etic.or.jp/projects/290

・長野県産のお米で米粉パンとスイーツのローカルサプライチェーンを構築し、地産地消と食料自給率向上を目指す新規事業プロジェクトのマネジメント業務
(株式会社丸冨士)
▶詳細:https://yosomon.etic.or.jp/projects/304

・長野駅前の外国人観光客のニーズを掴め! 
地域広告会社のリソースを活用した 全く新しい0→1事業に取り組む起業家を募集!!
(株式会社ながのアド・ビューロ)
▶詳細:https://yosomon.etic.or.jp/projects/296

・「和」を 着る・学ぶ・集う 全てを支えるライフスタイルカンパニーが挑む
きもののリユース・リサイクル新規事業 プロジェクトリーダーを募集!
(株式会社たちばな)
▶詳細:https://yosomon.etic.or.jp/projects/295

その他、複数のプロジェクトが募集中です!
プロジェクト一覧:https://nagaknock.etic.or.jp/project#project

<プログラム概要>
・プログラム期間:2024年10月5日(土)〜2025年3月31日(月)
・場所:長野市、オンライン
・プログラム参加費:33,000円(税込)
・エントリー締切:2024年10月1日(火)
※締切日に関わらず、マッチングが完了したプロジェクトはエントリーを締め切らせていただきますのでご了承ください。

NAGA KNOCK!について

EVENT
2024.9.3

ドゥーラという仕事を生み出した経験から考える”母親”に寄り添う仕事、働き方

募集期間:2024/09/03〜2024/09/30
開催期間:2024/09/30〜
2024.9.3
イベント/セミナー/研修を探している とりあえず事業の相談がしたい

飯山エリア

長野エリア

大町エリア

松本エリア

木曽エリア

飯田エリア

伊那エリア

諏訪エリア

上田エリア

佐久エリア

本セミナーでは、「子育てに励むお母さんに寄り添いたい。」そんな願いから起業された、一般社団法人ドゥーラ協会設立者である石岡香澄さんをお呼びし、「母親に寄り添う仕事」を創出した経験を通じて、日本の「母親」の現状についてや、自身の起業までのプロセス。また、母親が仕事をする、特に起業をする際の課題や意識すべきポイントはなにか?それに伴う必要なサポートについてなど、ざっくばらんにお話をお聞きします!

【日時】2024年9月30日(月)12時〜13時 
【場所】オンライン開催
【費用】無料
【こんな方におすすめ】
✔️起業を考えている子育て中の方
✔️女性の働き方や支援に関心のある方

EVENT
2024.9.3

人生100年時代に考える”わたし”の働き方、生き方

募集期間:2024/09/03〜2024/09/21
開催期間:2024/9/21〜
2024.9.3
イベント/セミナー/研修を探している とりあえず事業の相談がしたい

長野エリア

本ワークショップでは、人生100年時代における自分の働き方や生き方について深く考える機会を提供します。参加者が自身の現在の状況、将来の目標、そしてその目標に近づくための具体的なステップを明確にすることを目的としています。ワークを通じて自分自身を見つめ直し、起業・創業に向けて新たな視点を得ることができます。

【こんな方におすすめ】
✔️自分の働き方や生き方を見直したい方
✔️起業や創業に興味がある方
✔️自分の将来に対して具体的なビジョンを持ちたい方

詳細についてはこちら

EVENT
2024.8.20

\稼ぐことは怖くない/はじめての確定申告を知ろう!

主催:合同会社キキ
募集期間:2024/08/20
開催期間:2024/09/21
2024.8.20
イベント/セミナー/研修を探している とりあえず事業の相談がしたい 法律や税制について知りたい

長野市

自由な働き方を、と叫ばれ始めた昨今。若者、女性等、従来の働き方から飛び出し、もっと自分らしく働きたいという声やもっと自由に時間をつかえたら、〇〇な時間を増やせるのにという声もよく聞こえます。
ゆくゆくは…と思いつつ、初めの一歩は小さく始める人は多いです。
そんな時に
「お金ってどれぐらいもらっていいの?」
「続けるためにはいくら必要?」
「お金のやりくりとして知っておくべきことって何?」
「確定申告、請求書、これで合ってる?」
そんなちょっとした「わからない」が積み重なり、
やりたいことはあるのに消極的になってしまうことも。
今回はお金や税金のプロである税理士さんを招き、
迷いながらお金を稼ぎ始めた/稼ぎ始めたいみなさんと一緒に「確定申告」について学び、
個人で稼いでいく際の迷いを打ち消していく勉強会を開催します。
◾️こんな人におすすめ:
・アルバイト・パートではなく、自分で働く時間やお金に向き合っていきたい人
・個人事業・フリーランスのような働き方を始めた人/将来したいと思っている人
・請求書や確定申告などについて最低限の知識を身につけたい人
◾️日程:9月21日(土)15:00-17:00
◾️ゲスト:田中慎経営会計事務所 田中慎さん、武田幸子さん
https://www.tnktax.com/
◾️会場:R-DEPOT (〒380-0845 長野県長野市南長野西後町610−12)
https://maps.app.goo.gl/az8irwSkhcdvNgnx9
◾️お申し込み:https://forms.gle/PMQWsGohp1mNTCQ87
■お問い合わせ先:合同会社キキ
メールアドレス info@kikiforest.jp
◾️主催:合同会社キキ
※このイベントは信州スタートアップステーション 女性起業家支援の取り組みとして実施しています。性別関係なくご参加頂けます。

EVENT
2024.8.20

【長野市認定特定創業支援事業】ながの地域創業スクール

募集期間:2024/08/20〜2024/09/23
開催期間:イベント開始日2024/09/24. イベント終了日 2024/10/22〜
2024.8.20
イベント/セミナー/研修を探している とりあえず事業の相談がしたい 資金調達(補助金/助成金)を検討している

長野市

創業を予定されている方、創業されて間もない方、ぜひ「ながの地域創業スクール」に参加しませんか?本スクールでは、創業にあたっての心構えや創業に必要な様々な知識を学んでいただくとともに、自らの経験やアイデアをより実現性の高いビジネスプランとして具体化する手法を身につけます。本スクールで創業への第一歩を踏み出しましょう!

【長野市認定特定創業支援事業】ながの地域創業スクール

ARTICLE
2024.8.19

こうありたい日常を、自らの手でつくり出す。「学生起業」のリアルと卒業後の現在地【後編】先輩起業家インタビューvol.4

2024.8.19

県内全エリア

起業する。会社を立ち上げる。「創業」と一口にいっても、そのあり方は人それぞれ。同じ選択や道筋は一つとしてありません。魅力的な先輩起業家が数多く活躍している長野県。SHINKIの先輩起業家インタビューでは、創業者の思いやビジョン、創業の体験談や、本音を掘り下げます。

コロナ禍で大学生が孤立していくことに課題を感じ、友人と二人で会社を立ち上げシェアハウス事業を始めた川向思季さん。大学卒業後も、社会人大学院に通いながら自身の事業を続け、自分の「やりたいこと」と向き合いながら仕事を広げています。

現在は、信州スタートアップステーションのコーディネーターとして創業支援の相談員も務めているシキさん。インタビュー後編では、就活期の悩みや、仕事の広げ方、未来の若手起業家に対する思いや期待を聞きました。

<お話を聞いた人>
合同会社キキ 川向思季さん
1999年生まれ、宮城県出身。長野県立大学大学院ソーシャルイノベーション研究科(MBA)卒。長野県のスタートアップ支援事業、公立高校での探究学習のデザイン、県立図書館のコーディネート事業へ携わり、2021年(学部3年次)に学生と社会、それぞれがこうありたいと思う日常を自らの手でつくりだすことが出来るよう仕組みや場所を整える”合同会社キキ”を立ち上げる。#暮らし #学び #はたらく をテーマに、地域や学生の関係性を探究したり、学びの場づくりをしている。

就活を一度経験することで、漠然とした不安が消えた

――インタビュー前編では、「コロナ禍で孤立している学生を何とかしたい」という思いから大学三年生の春に起業したとお聞きしました。当時、周りは就活に向けて動き出す時期だったと思うのですが、焦りはなかったですか?

当時はまだコロナ禍だったので、周りの学生たちが就活してのるかどうかすらわからなかったんです。なので、特に周りの状況と自分を比べて焦ることもありませんでした。とはいえ、「就活した方がいいのかどうかわからない」という疑問もあって。そこで知り合いに相談してみたら、「経験として就活をしてみたら?」とアドバイスされ、「たしかに」と納得したので一度就活も経験してみました。

――そうだったんですね。実際に体験してみてどう感じましたか?

何社か面談して、「自分の事業もあるので、週2ぐらいでフルリモートで働けたら」と正直に話したら、「フルコミットしてもらわないと困る」と言われて「そうですよね」と。でも一方で、「週一で8時間勤務、もしくは週2日4時間勤務でも正社員として雇えますよ」という会社もあり、「こういう働き方も出来るんだ」とわかりました。

結局その会社は、いろいろとコミュニケーションを取る中で辞退することになったんですが、自分にその気があれば就職して働けるんだなと実感できました。だったら、今は別に自分の事業をやってみてもいいかなと。

――実際に就活を体験してみることで、「就職」という道を取らないことへの不安がなくなったのですね。

それから、当時のゼミの先生が長野県立大学で社会人大学院の立ち上げに携わっていて、お世話になっている起業家の方が大学院を卒業していたことや、自分自身が大学で学ぶ中で「やっぱり学問って面白い」という気持ちがあったので、事業を続けつつ大学院に進学したいと考えるようになりました。

でも、当時はシェアハウス事業を立ち上げたばかりで、キキの経営はまだ黒字になっていなかったんです。そこで、あるタイミングで会社としての事業のあり方や、「大学院に進学したい」という思いを長野の起業家の先輩に相談したら、「じゃあ仕事を作るよ」とキキに仕事を振ってくれたんです。そこから、インターンシップの事業やイベントの企画・運営の事業を本格的に進めるようになり、「あれ、このまま生きていけるかも」と感じるようになりました。


――「シェアハウスを立ち上げる」ことありきで始まった起業が、だんだん自分の働き方・生き方として実感を伴うようになってきた。

さらに、大学院の入試にあたって事業計画書を書く必要があったことも大きかったです。入試のためとはいえ、3年後、5年後を見据えた終始計画や事業計画を書くうちに、「事業としてやっていけるかもしれない」と、自分の将来のあり方が現実味を帯びていくのを感じました。また、シンプルに「仕事をちゃんとやらないといけないな」と思うようになりました。

例えば、当時は月に一度のイベント企画・運営をしていたんですが、「月に一回」って一見少なく思えても、実際はすぐ次の月が来るんです。ただこなすだけでは先に続かないぞと。そうやって、仕事一つひとつに全力で取り組んでいるうちに、気づいたらそのまま大学卒業の日を迎えていた、という感覚でした。

その時々で寄り道をしても、最終的には進みたい方向にたどり着く

――設立から3年目を迎えた現在は、シェアハウス事業のように自発的に始めた事業と、周りからの依頼で始まった事業の割合はどうなっていますか?

どちらかといえば、自分から「やりたいです」と発信したことで始まった事業の方が多いと思います。「こういうことがしたい」と発信していたら、声をかけてくれる人が出てきて仕事につながっていった、という場合がほとんどです。

――具体的にはどうやって仕事を広げていきましたか?

手を上げ続けることが大事ですね。「私はこれをやりたいんです、こういう仕事をください」と発信し続ける。特にキキの立ち上げ当初は、最低でも年に3回は、今自分の興味関心がある領域、向かいたい方向性を文章にまとめてfacebookで発信するようにしていました。

――まずは自分から発信をしていく。仕事を受ける上での悩みはありましたか?

最初の頃は、仕事を断ることが難しかったです。「ちょっとこれはちがうな」と感じる仕事の依頼が来ても、最初は「せっかく声をかけていただいたし」と丁寧にコミュニケーションをとって、打ち合わせややりとりを重ねてしまい、そのまま断りきれずに続けてしまっていた時期もありました。

――違和感を抱きつつも、断りきれずに受けてしまっていたと。今はそういった案件は減りましたか?

はい。かなり減ったと思います。ある時「仕事ができる人はちゃんと断れる人でもある」という本の一節を読んだことをきっかけに、仕事の受け方にちゃんと向き合うようになりました。

最近は、「ちょっとちがうな」と感じたら、「素敵な企画ですね、でもこの内容だったらわたしたちよりこっちの方がもっと面白くなるかもしれません」と、自分達よりも適任な会社や団体にパスを出せるようになりました。

でも、今でも「今この仕事をすることで、自分の経験やスキルにはなるだろうし、短期的には目指したいところにたどり着けるけれど、長い目で見たらズレていくかも。でも今はやってみよう」と感じている仕事はいくつかあります。

――思季さんにとっての「やりたいこと」は、昔からずっと変わっていないのか、仕事をしていく中で見えてきているのかどちらですか?

結局高校生の頃から変わってないのかもしれません。例えば「さとのば大学」との連携は、自分が長年やってみたかった「プロジェクトを通した学びを、まちというフィールドで作る」事業に近いです。

でも、学校教育のあり方そのものに興味があった頃に、まずは高校の教育現場に入って「探求の授業を一緒に作る」プロジェクトを経験したんです。そこから、「学校の中だけではできないことがあるな」と気づきを得て、さらにいろいろな教育系のプロジェクトに関わる中で、「さとのば大学」との連携に辿り着けた。

――その時々で「やりたいこと」に向き合ってきた結果、もともとしたかったことに辿り着いていた。

「食わず嫌いはよくないから、まずはちょっとかじってみよう」といろいろやっているうちに、最終的にやりたかったことにたどり着いたというか。「本当にやりたいこと」を諦めて別の何かをしてきた感覚はないですね。最終的には一本の道なのかもしれませんが、これからも寄り道もしながら進みたいと思っています。


若者の持つ、未熟でも圧倒的なエネルギーを社会へつなげたい

――改めて、「学生のうちに起業する」という選択について今のシキさんはどう考えていますか?

今思えば、自分が大学生の頃は「起業する」というのがどういうことなのかよくわかっていませんでした。やることがたくさんあると思っていたけれど、いざ法人登記をしてみたら、意外と定款を作って、判子を押すだけで終わりましたし、「起業する/しない」で変わることも実はそんなになく、モヤモヤと悩んでいた時間がもったいなかったなと感じています。

なので、創業当時の私たちのように、「やりたいこと」が明確に決まっていなくても、一旦法人登記をしてみる人が増えたら、それはそれで面白いのになと思います。

――シキさんは現在信州スタートアップステーション(SSS)のコーディネーターとして相談支援を行っていますが、どんな思いで相談にのっていますか?

高校生や大学生と面談する中で感じるのは、とにかく彼ら彼女らの持つ、「何かやってみたい」というエネルギーの強さと素晴らしさです。そういったエネルギーや想像力は、社会に出て現実を知るにつれてだんだん失われてしまう場合が多い。だからこそ、若いからこそできるチャレンジを私は応援したい。

「すでに完成されたもの」だけではなく、「未熟だけれどもエネルギーがあるもの」が社会にインパクトを与える瞬間が、たしかにあると思うんです。私自身、それだけの熱量を持ったみんなと面談しているだけで元気がもらえます。そのエネルギーを、「現実味がない」と一刀両断するのではなく、丁寧に話を聞いた上で、ちゃんと社会に出してあげられるような支援をしていきたいです。

――かつてシキさんが「やりたいこと」を仕事にする大人たちに影響を受けたり、励まされたりしてきたように、今後は自分がサポートする側に。

とにかく「できるよ」と励ましたいです。自分のやりたいことをしている人や、自分の人生を自分で選択できる人は、やっぱりかっこいいですよね。それに、そういう人が長野に増えたら、長野での私の暮らしもきっともっと楽しくなるはずです。

株式会社キキのホームページ

ARTICLE
2024.8.19

こうありたい日常を、自らの手でつくり出す。「学生起業」のリアルと卒業後の現在地【前編】先輩起業家インタビューvol.4

2024.8.19

県内全エリア

起業する。会社を立ち上げる。「創業」と一口にいっても、そのあり方は人それぞれ。同じ選択や道筋は一つとしてありません。魅力的な先輩起業家が数多く活躍している長野県。SHINKIの先輩起業家インタビューでは、創業者の思いやビジョン、創業の体験談や、本音を掘り下げます。

「高校生の頃から、『起業する=すごい社長』というよりは、『自分のやりたいことをしながら生きている人たち』みたいなイメージがありました。自分もいつか選択肢の一つとして取れたらいいな、くらいに思っていて」

そう語るのは、長野県立大学在学中に大学の友人と二人で合同会社キキを立ち上げた川向思季(かわむかいしき)さん。高校時代に、様々な働き方をする起業家の先輩たちと出会ったことから、「起業」という選択肢は自分にとって身近なものだったと振り返ります。

インタビュー前編では、高校時代の原体験やコロナ禍により芽生えた課題感、友人と二人で会社を立ち上げるまでのストーリーを聞きました。

<お話を聞いた人>
合同会社キキ 川向思季さん
1999年生まれ、宮城県出身。長野県立大学大学院ソーシャルイノベーション研究科(MBA)卒。長野県のスタートアップ支援事業、公立高校での探究学習のデザイン、県立図書館のコーディネート事業へ携わり、2021年(学部3年次)に学生と社会、それぞれがこうありたいと思う日常を自らの手でつくりだすことが出来るよう仕組みや場所を整える”合同会社キキ”を立ち上げる。#暮らし #学び #はたらく をテーマに、地域や学生の関係性を探究したり、学びの場づくりをしている。

「こうありたい日常を、自らの手でつくり出す。」

――まずは、思季さんが共同代表をつとめる「合同会社キキ」について教えてください。

(写真左が思季さん、右が美綺さん)

キキは、2020年3月に設立された会社です。大学4年生の春に、同級生の九里美綺(くのりみき)と二人で立ち上げました。現在は、フィロソフィーに掲げている、「こうありたい日常を、自らの手でつくり出す。」ことができるような仕組みを地域に作っていくため、大きく分けて四つの事業に取り組んでいます。

まず一つ目が、キキの一番最初の事業である「PARK.事業」です。豊かな「まち暮らし」をシェアするために、まちに溶け込んだ学生・若者向けのシェアハウスを長野市内で複数運営しています。

次に、「地域で働く支援事業」では、「働く」と若者を近づけるため、地域実践型インターンシップのコーディネートを行っています。2023年度には、塩尻市のNPO法人MEGURUに協力し、長期の地域実践型インターンシップで4社、取材型短期インターンシップでは9社と学生たちをつなぎました。また、自社事業でも1ヶ月以上の長期インターンシップの実施に挑戦しています。

三つ目の「学びを地域に開く事業」では、「新たな世界との出会いでいろんな自分を見つける」仕組みを作ります。2024年からは、キャンパスを持たずに地域をフィールドとして学ぶ市民大学・「さとのば大学」との連携を開始し、長野市で「暮らす・働く・学ぶ」仕組みを一緒につくっています。

また、長野市子どもの体験・学び応援事業「みらいハッ!ケン」プロジェクトの地域コーディネーターとして参加しており、地域の子どもたちが、周りのかっこいい大人や、自分のまちとの接点を作るにはどうしたらいいかを考えています。

最後に、「コトを起こす支援事業」では、「自分の生き方・働き方」を作るための支援を行っています。私たち自身が学生のうちに起業したことから、キキにはよく起業に興味のある若者からの相談が寄せられます。信州スタートアップステーションと連携し、コーディネーターとして創業支援を行っているほか、「なにかを始めたい人の一歩を応援する」ため、じっくりと話を聞いて、適切な支援につなげていく方法を模索中です。

「起業」という選択肢が身近にあった高校時代

――思季さんは、長野県立大学グローバルマネジメント学科起業家コースの一期生ですが、高校生の頃から起業家を目指していたのでしょうか。

いえ、当時は「起業しよう!」みたいな気持ちは全くなかったです。長野県立大学を選んだのは、一年目が全寮制であること、留学が必須であること、そして一期生として集まってくる学生たちはきっとおもしろいだろうな、という予感があったからでした。ただ、「起業」に対しては、当時から身近な印象がありました。

――それはどうしてですか?

私は宮城県出身なのですが、宮城県は東日本大震災以降に宮城に移住して起業した人や、起業して地域支援をしている大人が多くいたんです。高校生の頃から、学外でそういったプロジェクト活動に参加していたので、起業を経験している大人との接点が多く、「起業する人=すごい社長」というよりは、「自分のやりたいことをしながら生きている人たち」みたいなイメージがありました。自分もいつか選択肢の一つとして取れたらいいな、くらいに思っていました。

――高校生の頃は、どんなプロジェクトに関わっていましたか?

当時は留学に興味があったので、留学や国際交流に関するプロジェクトに参加していました。また、私が高校生の時は、ちょうど震災から5年ぐらい経った時期で、ハード面の復興からソフトの復興に切り替わり始めた頃でした。そのため、まちづくりや若者のリーダーシップ育成に関するプロジェクトが多発しており、自然とそういったプロジェクトに関わる機会も多かったです。

そんな中で、復興支援のためのNPOを立ち上げた人や、雇用を通じて地域を応援するために起業した人、また、「楽しそうに暮らしているけれど、この人はどうやって生計を立てているんだろう?」と不思議な人、脱サラしたフリーランスの人、大企業に所属しながらも地域のプロジェクトに率先して参加している人など、いろんな面白い大人たちに出会いました。当時から「働く=会社員」というイメージは薄かったかもしれません。

――起業に対する意欲や、やりたいことの具体的なイメージはなくとも、「起業」という選択肢が、当たり前なものとして身近にあったのですね。

はい。でも、今思えば昔から新しいことを企画することが好きでしたね。高校生の頃から、「こんなサービスがあったらいいのに」と思いついたアイデアをスケッチブックに書くのが趣味で。当時は学校教育に関心があったので、「まちの中に教室が点在している商店街みたいな学校があったらいいな」と構想を練っていました。

――「まちの中に教室が点在している学校」のアイデアは、現在取り組んでいる「さとのば大学」との連携にかなり近いものがありますね。

まさにそうですね! 地元を出て長野の大学に進学したのは、「心も場所も入れ替えて心機一転!」という気持ちもあったのですが、最近は高校時代にお世話になった方々と仕事の場で再会したりご一緒することが増えていて。回り回って高校時代の自分と今の自分が近づいている感覚があり、面白いです。

「大学生の孤立化をなんとかしたい」という課題感から起業の道へ


――「選択肢の一つ」だったところから、実際に起業に至るまでの経緯を教えてください。

一番のきっかけは、大学3年生の頃にコロナ禍に直面したことです。当時の大学生は、今では考えられないほど孤立していたんです。授業はリモートになり、アルバイトで最初に雇用を切られるのも大学生。本来一年目は全寮制のグローバルマネジメント学科も、寮に入れる学生の人数に制限がかかっていました。そんな環境で、同級生や後輩たちがどんどん孤立し、心身が不健康になっていくのを感じていて、「これは大変だ、なんとかしないといけない」と。

――課題解決のための選択肢が、起業だったと。

はい。当時、自分はシェアハウスで暮らしていたので、そこまで孤独感を感じてはいませんでした。また、一年生の頃は全寮制だったので、共同生活の良さも知っており、「学生のためのシェアハウスを作るぞ」と決めたのは自然な流れでした。

ちょうど同時期に、大学の知人であった美綺ちゃんが「シェアハウスを作りたい」と考えていることをfacebookで見つけて、「一緒に作ろう」と連絡をしたのが始まりです。美綺ちゃんとは、当時から仲が良かったというわけではなく、「存在は知っている」くらいでした。

私は「大学生の孤立化をなんとかしたい」という思いから、建築に興味があった美綺ちゃんには「自分の手でシェアハウスを作ってみたい」という思いがあり、それぞれの思いとやりたいことがうまく合致したんです。

――なるほど、二人で話し合って事業の計画が生まれたわけではなく、ソフト面とハード面双方からシェアハウス事業をやりたい二人が出会ったのですね。

大学3年生の夏頃から、二人で具体的に計画を練るようになりました。まずは物件を探し、そこから物件を借りるのにかかる費用やリノベーションにかかる費用、家具を揃えるのにかかる費用を洗い出していったら、どうやら最低60万円ぐらい必要だぞと。

そこで、運営開始後の家賃収入を計算したところ、3年間で初期費用は回収できそうだとわかりました。でも、当時学生だった二人にとってはその60万円を用意するのが大変で。

初めは、それぞれが個人でお金を借りることも検討しました。ですが、お互い奨学金も抱えている状況だったので、個人で借りるのは現実的ではないぞと。そこで資金繰りについて調べていく中で、法人化をすれば法人として借り入れが出来るとわかったんです。

――事業を形にするためには、法人化が必要だったと。

はい。それならば、法人として登記をして、初期資金を得ようと。私は書類手続きが苦手なので、美綺ちゃんが代表、私が共同代表として手続きをすることになりました。秋頃の登記を目指していましたが、誕生日の関係で当時美綺ちゃんがまだ未成年だったので、2月の誕生日を待って3月に登記した形です。

ミキとシキの二人だから「キキ」。そんなキキのスタートでした。最初はお互いの未来のことは全く考えていなくて。とにかく早くシェアハウスを立ち上げよう、孤立する学生をなんとかしないといけない、二人ならなんとかできそうだ、という思いだけで動き始めました。

・・・

インタビュー後編では、就活時の疑問や、仕事の幅の広げ方、未来の若手起業家に期待することについて聞きました。

合同会社キキのホームページ


INFO
2024.8.6

小布施町起業支援事業補助金

募集期間:2024/08/09〜2025/03/31
2024.8.6
資金調達(投資/融資)を検討している

小布施町

町内における産業の活性化を図るため、町内で新たに事業を実施しようとする方に対して補助金を交付します。
補助率:3分の1以内 上限:50万円 業種:小売業、サービス業

https://www.town.obuse.nagano.jp/docs/52235.html

INFO
2024.8.6

小布施町空き店舗等活用事業補助金

募集期間:2024/08/09〜2025/03/31
2024.8.6
資金調達(投資/融資)を検討している

小布施町

町内における産業の活性化を図るため、町内の空き店舗等を活用して新たに事業を実施しようとする方に対して補助金を交付します。
【業種】
小売業、サービス業
【補助内容】
・空き店舗等の改修に要する経費 補助率:3分の1以内 上限:100万円
・空き店舗等の賃借料(対象期間は1年間) 補助率:3分の1以内 上限:月額5万円
※小布施町に住所を有していない個人事業主の方は賃借料の補助のみ

詳細はこちら

https://www.town.obuse.nagano.jp/docs/1688.html