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2024.9.6

佐久市空き店舗対策事業補助金

2024.9.6
資金調達(投資/融資)を検討している 場所や施設を探している

佐久エリア

佐久市では、市が管理する空き店舗情報に登録されている物件を賃借して、新たに事業を営む方を支援します。
改修費用と賃借費用の一部を市が負担します。
詳しくは佐久市のホームページをご覧ください。

佐久市空き店舗対策事業補助金について

ARTICLE
2024.9.6

佐久市創業支援資金

募集期間:2024/09/05〜2025/03/31
開催期間:2024/09/05〜2025/03/31
2024.9.6
資金調達(投資/融資)を検討している

佐久エリア

佐久市では創業された事業者様向けの融資を低金利で行っています。
創業前の事業者様で空き店舗を利用する場合は、利子を一部負担する制度もございます。
詳しくは佐久市のホームページをご覧ください。

中小企業融資制度資金について

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2024.9.6

長野市の経営者と共に新規事業を立ち上げながら起業を目指すプログラム 「NAGA KNOCK!(ナガノック)」が参加者の募集開始!

募集期間:2024/09/05〜2024/10/05
開催期間:2024/10/05〜2025/03/31
2024.9.6
イベント/セミナー/研修を探している とりあえず事業の相談がしたい 他の企業との協業を検討している

飯山エリア

長野エリア

大町エリア

松本エリア

木曽エリア

飯田エリア

伊那エリア

諏訪エリア

上田エリア

佐久エリア

●NAGA KNOCK!(ナガノック)とは?
長野県外在住の方が、長野市で社会課題解決に向けた取り組みを行いたい経営者と共に新規事業を起こす、約半年間の実践型プログラムです。
プログラムへの参加後もプロジェクトの継続を目指し、 副業の継続や起業・法人登記、受入企業と共に新会社設立や企業への転職などで、継続的に地域に関わることが可能です。

これまで参加された方は、
・協働した社長と共に新会社の立ち上げ
・プロジェクトメンバーと共に起業(法人登記)
・長野市内への移住、継続して企業のプロジェクトへの参画
など、NAGA KNOCK!をきっかけに新しい道を切り開いております!

\\こんなあなたに来てほしい!//
・長野が好き!なんらかの形で関わりたいと思っている!
・新規事業や異業種へのチャレンジをしてみたいと思っている!
・将来的に長野市での起業や転職を考えている!

どれか一つでも「ピン!」ときたら、ご参加をオススメします!
詳細はNAGA KNOCK!の公式HPをご確認ください♪
▷NAGA KNOCK!公式HP:https://nagaknock.etic.or.jp/

■募集中の副業プロジェクト!(一部抜粋)
・子育て支援施設「木育ひろば」を活かして、
全国の工務店、不動産業者が真似したくなる営業/販促の仕組みを作る!
(株式会社熊木住建 )
▶詳細:https://yosomon.etic.or.jp/projects/290

・長野県産のお米で米粉パンとスイーツのローカルサプライチェーンを構築し、地産地消と食料自給率向上を目指す新規事業プロジェクトのマネジメント業務
(株式会社丸冨士)
▶詳細:https://yosomon.etic.or.jp/projects/304

・長野駅前の外国人観光客のニーズを掴め! 
地域広告会社のリソースを活用した 全く新しい0→1事業に取り組む起業家を募集!!
(株式会社ながのアド・ビューロ)
▶詳細:https://yosomon.etic.or.jp/projects/296

・「和」を 着る・学ぶ・集う 全てを支えるライフスタイルカンパニーが挑む
きもののリユース・リサイクル新規事業 プロジェクトリーダーを募集!
(株式会社たちばな)
▶詳細:https://yosomon.etic.or.jp/projects/295

その他、複数のプロジェクトが募集中です!
プロジェクト一覧:https://nagaknock.etic.or.jp/project#project

<プログラム概要>
・プログラム期間:2024年10月5日(土)〜2025年3月31日(月)
・場所:長野市、オンライン
・プログラム参加費:33,000円(税込)
・エントリー締切:2024年10月1日(火)
※締切日に関わらず、マッチングが完了したプロジェクトはエントリーを締め切らせていただきますのでご了承ください。

NAGA KNOCK!について

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2024.9.4

SSSコラム⑦人材獲得について

2024.9.4

担当:SSSコーディネーター久保

こんにちは、SSSコーディネーターの久保です。今回はスタートアップ企業が抱える「人」の悩みについて、お話したいと思います。(※本コラムの内容は執筆者個人の見解であり、長野県やSSSの公式見解ではありません。)

人手不足が叫ばれる時代であり、どの企業にとっても人材獲得や採用は経営上の大きな課題となっています。特に、社員数が比較的少ないスタートアップにとっては、一人の採用によって大きく会社の雰囲気が変わる可能性があり、場合によっては大きな成長を遂げることもあれば、経営リスクに直面することもあり得ます。

後者の可能性をゼロにはできないですが、大事なポイントを抑えておくことで、そのリスクを低くすることができます。重要なポイントとして、今回は入口となる人材採用について書いていきます。

現在、様々なツールやエージェントを利用することができる環境であり、それぞれの利用については様々なウェブサイトでサービス内容、金額、特徴などが紹介されています。ぜひ、それぞれの細かな点はご自身でも調べてみてもらえればと思います。ただ、どんなサービスやツールを利用する場合であっても、採用に際して重要なポイントは、①その人が自社の他メンバーと働いて活躍できる姿が想像できるか、②その人は自社のパーパスに共感しているか、だと考えています。

  • 他メンバーとの相性

まず、社員数の少ないスタートアップ企業にとっては、いくら優秀な人材であっても、代表者または他のメンバーとの相性が悪い場合、その人材の獲得によって会社全体の雰囲気が悪くなってしまう恐れがあります。一方、全社員と相性が合うことも非常に稀であるので、その組織の中の最小単位チームを候補人材と他メンバーとで構成して活躍する姿が想像できれば、候補になりえるでしょう。

世の中、様々な性格や働き方(仕事のスピード、進め方、メールの書き方、チャットの使い方、等々)があるなかで全社員と相性があう一人の人材と巡り合うことは、なかなか難しいのではないでしょうか?最小のチーム(2~3名)を他メンバーと構成して活躍するイメージが湧くようであれば、採用を考えてみて良い人材だと思います。その際は、同メンバーとも人材について共有しておき、場合によっては面談に同席してもらうなど、代表や役員だけでなく他メンバーの意見を聞くことがミスマッチを防ぐ際に有効です。

  • パーパスへの共感

パーパス経営という言葉が広まっている通り、スタートアップも含め多くの企業が、「自社が存在する社会的な意義を定義し、その意義を実現するために経営する」スタイルを採用し始めています。特にスタートアップ企業にとっては、なぜそのビジネスをやるのか?を問い続ける機会が多く、パーパス経営に自然に取り組んでいるのではないでしょうか。

そのパーパスに対して、候補人材はどれほど共感しているのか、当社でどのように実現させていくのか、という点は面談時にぜひ確認いただきたいポイントです。スタートアップでは一人一人のメンバーが決定を迫られる場面が多くありますが、パーパスへの共感が十分であれば、判断基準や方針が社員間でぶれることが少なくなります。

逆に、学歴や職歴、面談時の話し方などから優秀だな、と思った方であっても採用時にパーパスへの共感が不十分であれば、優先順位は低い候補で良いかと思います。長く在席してもパーパスへの共感は必ずしも高まるわけではなく、面談時でズレを感じる人材とは、採用後もズレをずっと感じてしまうかもしれません。

上記の①および②を重視する採用は、採用業界では「カルチャーフィット」という用語で知られています(反対の意味を指す言葉は「スキルフィット」)。自社のカルチャーを構成するメンバーや経営のパーパスと候補人材とがどれほどフィットするかを考えることが、スタートアップにとっては重要です。

今回は、スタートアップが人材獲得に取り組む際に押さえておくべきポイントを絞ってお話しました。もちろん、各企業の事業内容やメンバーの個性によって、人材獲得で利用するサービスやスタイルも様々な方法があり得るかと思います。それでも、比較的社員数が少ない状態で大きな成長を目指すスタートアップにとって重要なポイントは変わらないと考えています。今後新たなメンバーを獲得する際には、ぜひ参考にしていただければ幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

EVENT
2024.9.3

ドゥーラという仕事を生み出した経験から考える”母親”に寄り添う仕事、働き方

募集期間:2024/09/03〜2024/09/30
開催期間:2024/09/30〜
2024.9.3
イベント/セミナー/研修を探している とりあえず事業の相談がしたい

飯山エリア

長野エリア

大町エリア

松本エリア

木曽エリア

飯田エリア

伊那エリア

諏訪エリア

上田エリア

佐久エリア

本セミナーでは、「子育てに励むお母さんに寄り添いたい。」そんな願いから起業された、一般社団法人ドゥーラ協会設立者である石岡香澄さんをお呼びし、「母親に寄り添う仕事」を創出した経験を通じて、日本の「母親」の現状についてや、自身の起業までのプロセス。また、母親が仕事をする、特に起業をする際の課題や意識すべきポイントはなにか?それに伴う必要なサポートについてなど、ざっくばらんにお話をお聞きします!

【日時】2024年9月30日(月)12時〜13時 
【場所】オンライン開催
【費用】無料
【こんな方におすすめ】
✔️起業を考えている子育て中の方
✔️女性の働き方や支援に関心のある方

EVENT
2024.9.3

人生100年時代に考える”わたし”の働き方、生き方

募集期間:2024/09/03〜2024/09/21
開催期間:2024/9/21〜
2024.9.3
イベント/セミナー/研修を探している とりあえず事業の相談がしたい

長野エリア

本ワークショップでは、人生100年時代における自分の働き方や生き方について深く考える機会を提供します。参加者が自身の現在の状況、将来の目標、そしてその目標に近づくための具体的なステップを明確にすることを目的としています。ワークを通じて自分自身を見つめ直し、起業・創業に向けて新たな視点を得ることができます。

【こんな方におすすめ】
✔️自分の働き方や生き方を見直したい方
✔️起業や創業に興味がある方
✔️自分の将来に対して具体的なビジョンを持ちたい方

詳細についてはこちら

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2024.9.3

「好きなことをしてギリギリで生きていこう」から始まったコーヒースタンド。「学生起業」のリアルと卒業後の現在地【後編】先輩起業家インタビューvol.5

2024.9.3

起業する。会社を立ち上げる。「創業」と一口にいっても、そのあり方は人それぞれ。同じ選択や道筋は一つとしてありません。魅力的な先輩起業家が数多く活躍している長野県。SHINKIの先輩起業家インタビューでは、創業者の思いやビジョン、創業の体験談や、本音を掘り下げます。

「最初は、『ゴージャスに生きなくていい。ギリギリでもいいから、好きなことをして生きていこう』と思っていたのに、いざお店を続けていくうちにやりたいことが増えてきて。だんだん『頑張って売上を伸ばしていこう』という姿勢に変わってきました」

長野県立大学在学中に長野駅前でコーヒースタンド「ODDO COFFEE」を立ち上げた小倉さん。大学卒業後もお店の経営を続け、現在は新店舗オープンに向けた準備を進めている最中です。

インタビュー後編では、コーヒースタンド立ち上げの経緯、独立後の心境の変化、これからの展望を聞きました。

<お話を聞いた人>

ODDO COFFEE 小倉翔太さん
静岡県出身。長野県立大学グローバルマネジメント学科起業家コース卒業。在学中に「ODDO COFFEE」を開業。現在は長野駅前にコーヒースタンドを展開し、コーヒー豆の仕入れ、焙煎、販売を行う。

「学生のうちにやるしかない」舞い込んできたチャンスを掴んで

――インタビュー前編では、ODDO COFFEEが動き出すまでの経緯をお聞きしました。本格的に事業を始めるにあたって、誰かに相談はしましたか?

コーヒーサークルODDOを立ち上げた時点で、ソーシャルイノベーション創出センター(以下、CSI)※1に今後の活動について相談に行きました。そこでは、「これからどんなことをしたらいいか」というアイデアベースの相談から、借入の仕方、経営を続けていくための利益の出し方などビジネス面の相談もさせていただきました。

また、CSIからの紹介で信州スタートアップステーション(以下、SSS)にも相談に行きました。そうして相談を重ねる中で、担当コーディネーターの方が現在のODDO COFFEEがある場所の持ち主の方と繋げてくださったんです。ビルの改修の構想の中にカフェ機能が入っており、まずは1〜2ヶ月間チャレンジショップとして店を開いてみないかと。

――いざ具体的に話が動き出したときはどう感じましたか?

「学生のうちにやるしかない」という気持ちでした。当時僕たちは大学3年生で、このまま就職してしまったら自分達でお店をやろうとするのは難しくなるだろうなと。

声をかけてもらったのが2022年の11月くらいで、オープンは2月だったので、やると決めてからはとにかく駆け足で準備を進めてきました。何も進んでいない状態で始まって、やっていく中で段々と形になってきた気がします。

――実際にお店が始まってからの手応えはどうでしたか?

もちろん、お店が形になってうれしかったです。でも、当時はまだサークルのメンバーと一緒に、4人体制でお店を回していたので、週に数回しかお店に立っていませんでしたし、豆の焙煎もしていましたが、何かが思い浮かぶわけでもなく、「一旦頑張っています」ぐらいの姿勢でした。

※1CSIとは・・・社会課題解決に取り組む事業者支援や産学官連携を行う、長野県立大学の地域連携拠点

周りが就活を始める中で、「自力でやっていく力」をつけることを選んだ

――意識が変わったのはいつ頃からですか?

他のメンバーが就職活動に向けて動き出した頃です。立ち上げ当初から、もともと自分がやりたくてやってきたことではあったので、いつか1人でやるタイミングが来るだろうと考えてはいたのですが、「今の姿勢のままではいけない」と感じ、メンバーのみんなに「今後は僕一人でやっていこうと思う」という話をしました。いざ一人で店に立ってみたら、店内の調度品の配置一つとっても「ここは良くないな」「もっとこうした方がいいな」というのが見えてきて。

それから、大学の授業で事業計画書を書き上げたのも大きかったと思います。一度将来の具体的な計画を立ててみたことで、「事業として続けていけるかもしれない」という実感が湧いてきました。

――お店の経営が自分ごとになってきたと。メンバーも含めて、周りが就活をし始める中で、小倉さんが「一人でやっていこう」と決められたのはどうしてですか?

極論かもしれませんが、アルバイトを辞めた時点で「僕は社会で働けないのかもしれない」みたいな気持ちがあったんです。今思えば、アルバイトと会社に就職して働くというのは全然違うものなので、もしかしたら就職して働くこともできたのかもしれません。

でも当時は、「いやな気持ちを抱えながらどこかで働くくらいなら、今のうちに一人で商売をしていけるようになった方がいいかもしれない」と考えていました。

――自分でやっていく力を磨いた方が生き残れるかもしれないと。

そうですね。だから、「たくさん儲けたい!」みたいな意欲も一切なかったです。「ゴージャスに生きなくていいから、好きなことをしてギリギリで生きていこう」という気持ちでした。

――実際のところ、独立後は「好きなことをしてギリギリ」状態なのでしょうか。

いえ、いざ自分でお店を経営するようになると、だんだんやりたいことが増えてきて。やりたいことを実現するためには売上を伸ばす必要がある、そのためには新しい取り組みや先行投資が必要で、それを続けていくと、結果として利益が出る。

たとえば、買う豆の量が増えると、使うお金が増える。その次の月の売上が少ないと、支払いができないという状況になります。でも、「じゃあ無理しなくていいや」ではなく、あえて仕入れ量を増やして「売上をあげるしかない」という状況に自分を追い込んでいくようになりました。最初にイメージしていたスケール感に比べて、今の事業の規模はもっと大きくなっていますね。

――お店を経営する中で、また意識が変わってきたと。

今でも、最終的にはのんびりお店をやりたいと考えています。でも、そのためにはODDO COFFEEとしての価値をしっかりと作り上げて、どこに行ってもお店ができるような状態にならないといけないんだなと分かってきました。

たとえば、最近は長野駅前の再開発の話が出てきて、この建物自体も将来どうなるかわかりません。今は「ちょっとでも状況が変われば簡単に店が吹き飛ぶぞ」という危機感があるので、まずお店としての力をつけていきたいですね。

まずはトライしてみることで、やりたいことややるべきことが見えてくる

――「好きなことをのんびりやっていく」ためには、ゆるがない土台が必要だと。今は力をつけていく段階だと意識しているのですね。ほかにも、経営していく中で意識が変わった部分はありますか?

駅前に店舗を出してからは、外国人観光客のお客さんと接する機会が増えました。お客さんたちと話をするうちに、「自分は日本人だけど日本のことを知らないな」と感じ、日本文化について勉強するようになりました。

すると、嗜好品という点ではコーヒーと日本のお茶には近い部分があるとわかってきて。お店作りをする上でも茶道の考え方は参考になりそうだったので、茶道を習い始めました。

――それは面白い変化ですね。

さらにそこから、器にも興味を持つようになって。お店で使う器もなるべくいいものにしようと、全国の陶器市に足を運んでは「いいな」と思った器の作家さんを調べて、お店用にオーダーをしています。

――お店で得た気づきから新しいことを初めて、それがまたお店に還元されるサイクルが生まれていますね。小倉さんが、今後新しく挑戦してみたいことはありますか?

来年を目処に、ODDO COFFEEの2店舗目を出す計画を進めています。長野市内で美術商をしている方が、空き家のオーナーさんと一緒にギャラリー兼ショップを出そうという話があって。ギャラリーだけでは売上が立ちにくいので、カフェもやろうという話で、うちに話が来たんです。

茶道を始めてから、美術品や工芸品に興味を持つようになったので、面白そうだなとお話を受けました。ODDOをオープンしたての頃だったら、ピンとこずお断りしていたかもしれません。そもそも、向こうもイベント出店の経験しかない学生には声をかけなかったと思いますし。

――経験を積み、考え方や興味関心にも変化があったからこそ、つながったご縁なのですね。一店舗目の経営は今後も続けていきますか?

続けていく予定です。現店舗ではずっとドリップコーヒーを出しているのですが、駅前はどちらかというと急いでいる方の方が多く、客層とやりたいことが合っていないなという気がしていたんです。

新店舗は、むしろ一杯のコーヒーをじっくり楽しむお店になると思うので、現店舗には新しくエスプレッソマシーンを置いて、スピーディーにコーヒーを提供できるようリニューアルできたらいいなと考えています。

――かつては接客に苦手意識を感じていたとお話がありましたが、新店舗の開店には不安はないですか?

僕は、決して「人と関わりたくない」というわけではないんです。でも僕は、人とコミュニケーションを取って人との関係性を作っていくことが苦手というか、それを放棄してしまうタイプの人間なんだろうなと。

でも、「お店」という形であれば、空間の作り方、サービスの仕方をしっかり作りこめば、最低限のコミュニケーションでも、いい空気や関係性を作れるんじゃないかと。新店舗も、いいお店、いい空間にしていきたいですね。

――自分のお店だからこそ、そういったお店作りのあり方も追求していけますね。最後に、小倉さんのように「好きなことで生きていきたい」と考えている方にメッセージをお願いします。

目の前にあることを頑張っていればいい。それだけな気がします。「長く続ける」という方向性でいつつ、まずはトライしてみて、やっていく中で降りかかってきた要素に一生懸命向き合っていけば、また次にやりたいことが出てくる。それを繰り返していけば、うまく転がっていくのかなと。

・・・

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2024.9.3

「好きなことをしてギリギリで生きていこう」から始まったコーヒースタンド。「学生起業」のリアルと卒業後の現在地【前編】先輩起業家インタビューvol.5

2024.9.3

起業する。会社を立ち上げる。「創業」と一口にいっても、そのあり方は人それぞれ。同じ選択や道筋は一つとしてありません。魅力的な先輩起業家が数多く活躍している長野県。SHINKIの先輩起業家インタビューでは、創業者の思いやビジョン、創業の体験談や、本音を掘り下げます。

「高校生の頃、古い建物をリノベーションしてひっそりとコーヒー豆の焙煎・販売をしているご夫婦に出会ったんです。当時はただコーヒーが好きで通っていましたが、心のどこかで『ああいう生き方っていいな、羨ましいな』と思っていたんだと思います」

そう語るのは、長野県立大学在学中に長野駅前でコーヒースタンド「ODDO COFFEE」を立ち上げた小倉翔太(おぐらしょうた)さん。自営業の祖父や父を見て育つ中で、「自分は安定した職に就く」と公務員を目指していましたが、長野県立大学に進学したことをきっかけに、「コーヒーを仕事にしたい」という気持ちが芽生えてきました。

インタビュー前編では、高校時代の原体験や、コーヒーチェーン店でのアルバイトと留学中に経た気づき、「ODDO COFFEE」の原点となるコーヒーサークル立ち上げのストーリーを聞きました。

<お話を聞いた人>

ODDO COFFEE 小倉翔太さん
静岡県出身。長野県立大学グローバルマネジメント学科起業家コース卒業。在学中に「ODDO COFFEE」を開業。現在は長野駅前にコーヒースタンドを展開し、コーヒー豆の仕入れ、焙煎、販売を行う。

「コーヒーから発見を」シングルオリジンコーヒーを提供する駅前のコーヒースタンド

――まずはじめに、小倉さんの営むODDO COFFEEについて教えてください。

ODDO COFFEEは、長野県立大学在学中の2021年2月に同期の友人たちと長野駅前に立ち上げたコーヒースタンドです。主に中浅煎りのシングルオリジン※1のスペシャルティコーヒーを販売しています。

2023年の春からは僕個人で独立し、大学卒業後も経営を続けています。コーヒー豆の仕入れ、焙煎から販売、カフェ営業を行っており、WEB SHOPも展開しています。

――スペシャルティコーヒーとは?

生産から流通、販売に至るまで適切な品質管理がなされ、消費者が「確かにおいしい」と評価するコーヒーのことを指します。最大の特徴は、口に広がる風味です。「コーヒー」=苦いという従来のイメージからは想像のつかない、爽やかでフルーティーな味わいが楽しめます。

スペシャルティコーヒーは、生産地の気候や標高、生豆の精製処理の方法など、生産される環境一つひとつの違いで味に個性が生まれます。ODDO COFFEEでは、それぞれの豆の生産環境や、酸味・甘み・苦味・香り・コクのバランスを示したレーダーチャートを記載したカードを作成し、味や風味をイメージしながらコーヒー選びができるようになっています。

――コーヒー=「苦くてブラック」というイメージがありましたが、新しい発見が得られそうです。

僕自身も、そうしたいろいろな味の違いを知っていくことが楽しく、自分が「おもしろいな」と感じた豆を仕入れることが多いです。

また、ODDO COFFEEでは、「コーヒーから発見を」というコンセプトを掲げて営業しています。同じ豆でも、産地や作り手が変われば味も変化します。空間や時代を彩り、人々とともに文化を作り上げてきたコーヒーは、日常の中にちょっとした輝きを届けてくれます。

日常の中にも、その時にしか感じられない心地いい瞬間が存在しているはず。そんな瞬間を発見するお手伝いができればと思っています。

※1シングルオリジンコーヒーとは・・・特定の地域・原産地のみで栽培されたコーヒーのこと、複数の原産地のコーヒーをブレンドしたものと比べて、独特の特徴や味を持つものが多い。

公務員志望だった高校時代。珈琲豆の焙煎販売を行う夫婦との出会いが自分の原点に

――小倉さんは長野県立大学グローバルマネジメント学部の起業家コースを卒業されていますが、進学当時から「いつか自分の店を持ちたい」という気持ちがあったのでしょうか。

いえ、当時は全くなかったです。高校生の頃は、「安定した職に就きたい」と考えて公務員を志望していました。僕の祖父は大工さんで、自分の会社を立ち上げた経営者でもあったので、「起業」自体は身近でした。好きなことを仕事にする祖父は僕の理想でしたが、一方で、会社を継いで働く父を見て育つうちに、自営業ならではの苦労も知りました。進路選択をする頃には、「僕は自営業は絶対にいやだ」と思っていたくらいで。

その中で長野県立大学を選んだのは、国公立大学でありながら留学が必須だったからです。なんとなく「普通の大学とは違うことができそうだな」と感じ、進学を決めました。

露店営業をしていたころのカウンターは、祖父に依頼し、製作してもらったもの

――公務員志望だった時期があるのですね。コーヒーが好きになったのはいつ頃からですか?

高校生の頃から好きでした。当時僕は理系の学生だったので、コーヒーを淹れる器具の実験道具っぽさに惹かれ、「コーヒーってカッコよさそう」という気持ちから自分でコーヒーを淹れるようになりました。

自分で豆を買うようになってから、古い建物をリノベーションして自家焙煎のコーヒー豆を販売しているご夫婦と出会ったんです。僕はそんなにお店の人と喋るタイプではないので、ただコーヒー豆を買うためにそこに通っていたんですが、店主のお二人の雰囲気が僕の知っている「大人」の雰囲気ではなくて。自分たちのお店を持って、マイペースに生きているように見えました。

今思えば、当時から「ああいう生き方っていいな、羨ましいな」という思いが心のどこかにあったんだと思います。

――「安定した仕事に就きたい」という思いがありつつ、自分のお店を持ってゆるやかに働く大人の姿が印象に残っていたと。大学に進学してからは、コーヒーとはどんな関わり方を?

コーヒー器具を揃えて、豆を買ってきてはいろんな淹れ方を試し、自分で飲むのはもちろん大学の寮のみんなに振る舞っていましたね。

それから、もっとコーヒーのことを知りたくなり、チェーンのコーヒー屋さんでアルバイトも始めました。いくつかのお店でのアルバイトを経験しましたが、中でも自家焙煎のスペシャルティコーヒーを扱うお店で働けたのは自分にとっての大きな転換点だったと思います。それまでは自分でコーヒーを淹れるだけでしたが、豆の産地や生産環境、焙煎技術にも興味を持つようになり、独学で焙煎の勉強を始めました。

一度離れたコーヒーの世界。留学を機に、学内での出店を目指す

――その頃から、「いつか自分でもコーヒー店を持ちたい」と思うようになったのですか?

実はそういうわけでもなくて。アルバイトとして働く中で、「僕には向いていない、無理だ」とアルバイトを全部辞めて、コーヒー自体からも離れてしまった時期があるんです。今でも、何がそんなに無理だったのか自分でもあまりわかっていないんですが……。

いくら「コーヒーが好き」という思いがあっても、アルバイトとなるとある程度「接客」や「コミュニケーション能力」も必要な要素になってくる。

お店に立つときは「ポジティブな自分」でいようとするんですが、「このポジティブさは一体どこから来ているんだろう?」と考え込んでしまって。自分で仕入れたり焙煎したりしたわけでもないコーヒーを笑顔で提供することに対し、「やらされている感」を感じてしまっていました。

――そこからコーヒー自体がいやになってしまったと。再びコーヒーに向き合うようになったきっかけは何だったのでしょうか。

大学2年生の頃にニュージーランドに留学したことです。僕の留学していたリンカーン大学は、長野市よりも田舎町にキャンパスがあったんですが、大学内のカフェテリアでコーヒーを販売していたんです。「この規模で商売が成り立つなら、長野でもできるんじゃないか?」と感じて。

当時、長野県立大学には食堂と購買しかなく、コーヒーを出している場所がなかったこともあり、「大学に相談して学内でカフェをやるのはどうだろう」と思いつきました。そこで、まずはコーヒー好きな友人を集めて2020年にコーヒーサークル「ODDO」を立ち上げたんです。

――なるほど。留学をきっかけにヒントを得たのですね。

ですが、立ち上げ直後にコロナが始まったため、学内での活動は休止になってしまいました。そこで、まずはオンラインショップを開設し、自家焙煎の豆の販売を始めました。

当時は、「接客業はもういやだ、なるべく人とコミュニケーションを取りたくない」と考えていた時期だったので、いい豆を仕入れて焙煎し、販売することで生きていけたらと考えていたんです。

でも、いざオンラインショップを開設しても、知名度も何もなかったのでなかなか売れなくて。売れるためには、実際に販売をしないといけないなと思い、市内のイベント等への出店を始めました。

――やりたいことはあくまで豆の焙煎・販売で、お店を出すのはそれを成り立たせるための手段だったのですね。

当時はそうでした。でも、いろいろと出店の機会は増えていく中で、やはり決まった時間に決まった場所で開いていないとなかなかお客さんには来てもらえないんだなと分かってきて。出勤前に立ち寄る、休みの日に一息つきにくるなど、買いに来てくれる人の日々の習慣の中に溶け込みたいなと考えるようになりました。

イベント出店で知り合った方が、善光寺表参道で飲食店を経営していて、「学生の子たちがやりたいことをするなら大歓迎」とお店の空き時間に場所を貸してくださり、間借り営業をさせてもらうようになりました。その頃から、ようやく「いずれは自分達の店を持ちたい」と考え始めるようになったんです。

インタビュー後編では、コーヒースタンド立ち上げの経緯、独立後の心境の変化、これからの展望を聞いていきます。

・・・

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INFO
2024.9.1

中野市空き店舗活用チャレンジ等支援事業補助金

2024.9.1
資金調達(補助金/助成金)を検討している

飯山エリア

長野エリア

大町エリア

松本エリア

木曽エリア

飯田エリア

伊那エリア

諏訪エリア

上田エリア

佐久エリア

中野市内の空き店舗の早期活用と、創業支援、商店街等の魅力向上による賑わいの創出を図るため、空き店舗に出店する際に要する改修経費及び賃借料や、既存店舗の魅力向上に要する改修経費等に対して補助金を交付します。

EVENT
2024.8.20

\稼ぐことは怖くない/はじめての確定申告を知ろう!

主催:合同会社キキ
募集期間:2024/08/20
開催期間:2024/09/21
2024.8.20
イベント/セミナー/研修を探している とりあえず事業の相談がしたい 法律や税制について知りたい

長野市

自由な働き方を、と叫ばれ始めた昨今。若者、女性等、従来の働き方から飛び出し、もっと自分らしく働きたいという声やもっと自由に時間をつかえたら、〇〇な時間を増やせるのにという声もよく聞こえます。
ゆくゆくは…と思いつつ、初めの一歩は小さく始める人は多いです。
そんな時に
「お金ってどれぐらいもらっていいの?」
「続けるためにはいくら必要?」
「お金のやりくりとして知っておくべきことって何?」
「確定申告、請求書、これで合ってる?」
そんなちょっとした「わからない」が積み重なり、
やりたいことはあるのに消極的になってしまうことも。
今回はお金や税金のプロである税理士さんを招き、
迷いながらお金を稼ぎ始めた/稼ぎ始めたいみなさんと一緒に「確定申告」について学び、
個人で稼いでいく際の迷いを打ち消していく勉強会を開催します。
◾️こんな人におすすめ:
・アルバイト・パートではなく、自分で働く時間やお金に向き合っていきたい人
・個人事業・フリーランスのような働き方を始めた人/将来したいと思っている人
・請求書や確定申告などについて最低限の知識を身につけたい人
◾️日程:9月21日(土)15:00-17:00
◾️ゲスト:田中慎経営会計事務所 田中慎さん、武田幸子さん
https://www.tnktax.com/
◾️会場:R-DEPOT (〒380-0845 長野県長野市南長野西後町610−12)
https://maps.app.goo.gl/az8irwSkhcdvNgnx9
◾️お申し込み:https://forms.gle/PMQWsGohp1mNTCQ87
■お問い合わせ先:合同会社キキ
メールアドレス info@kikiforest.jp
◾️主催:合同会社キキ
※このイベントは信州スタートアップステーション 女性起業家支援の取り組みとして実施しています。性別関係なくご参加頂けます。

EVENT
2024.8.20

【長野市認定特定創業支援事業】ながの地域創業スクール

募集期間:2024/08/20〜2024/09/23
開催期間:イベント開始日2024/09/24. イベント終了日 2024/10/22〜
2024.8.20
イベント/セミナー/研修を探している とりあえず事業の相談がしたい 資金調達(補助金/助成金)を検討している

長野市

創業を予定されている方、創業されて間もない方、ぜひ「ながの地域創業スクール」に参加しませんか?本スクールでは、創業にあたっての心構えや創業に必要な様々な知識を学んでいただくとともに、自らの経験やアイデアをより実現性の高いビジネスプランとして具体化する手法を身につけます。本スクールで創業への第一歩を踏み出しましょう!

【長野市認定特定創業支援事業】ながの地域創業スクール

EVENT
2024.8.20

「タテシナソン – 立科町をヤバくする学生アイデアソン リアルガチの28時間 -」公開プレゼンテーションオーディエンス募集!

開催期間:2024/08/30
2024.8.20
イベント/セミナー/研修を探している 産学連携に興味がある アクセラレーションプログラムを探している

立科町

【タテシナソンとは】
日々奮闘している地方の企業や商店の経営テーマについて、全国から集まった学生たちが、わずか28時間で練り上げたアイデアで解決策をプレゼンテーションする学生アイデアソンが「タテシナソン」です。これまでの開催で提案されたアイデアは事業化に移され、事業者の稼ぐ力向上に役立っています。
今年の開催に先立ち、公開プレゼンテーションのオーディエンスを広く募集します。

\こんな方におすすめ/
・学生たちの考えに触れたい
・事業立案
・観光コンテンツに興味がある
・アイデアソンイベントを開催してみたい

【公開プレゼンテーションについて】
○日時:2024年8月30日(金)14:30~17:00
○会場:白樺リゾート池の平ホテル コンベンションホールアルプス
(長野県北佐久郡立科町芦田八ケ野1596)
○入場料:無料
○事前申込:不要(直接会場へお越しください)

タテシナソンの詳細は以下URLをご覧ください。

タテシナソン詳細