ドゥーラという仕事を生み出した経験から考える”母親”に寄り添う仕事、働き方
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信州スタートアップステーションウーマン(SSSW)は、起業・創業にハードルを感じている方や、事業アイディアのブラッシュアップしたい方など起業に関する相談をはじめ、仕事と家庭・子育てとのバランスで今後の働き方に悩んでいる方など、幅広く女性を支援をしています。
今回、本セミナーでは、「子育てに励むお母さんに寄り添いたい。」そんな願いから起業された、一般社団法人ドゥーラ協会設立者である石岡香澄さんをお呼びし、「母親に寄り添う仕事」を創出した経験を通じて、日本の「母親」の現状についてや、自身の起業までのプロセス。また、母親が仕事をする、特に起業をする際の課題や意識すべきポイントはなにか?それに伴う必要なサポートについてなど、ざっくばらんにお話をお聞きします!
【日時】
令和6年9月30日(月)12:00~13:00 ※オンライン形式
12:00~ オープニング、登壇者紹介
12:10~ クロストーク、質疑応答
12:55~ クロージング
【登壇者】
一般社団法人ドゥーラ協会 設立者 石岡香澄さん
【対象者】
起業を考えている子育て中の方
女性の働き方や支援に関心のある方 等
※参加無料
Be bright! ~うえだ女子 創業 Café~
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上田市創業支援プラットフォームでは、2016 年より女性に焦点を当てた『女性のための創業スクール』 をはじめ、現在は女性の社会進出のバックアップを目的とした『就職・創業のための伴走型デジタルスクール』を開催するなど、これまでに様々なセミナー・イベントを企画・展開して参りました。(セミナー・ イベント参加者延べ人数約 650 名) 今回の交流会は、長野県主催事業である信州スタートアップステーションの創業支援活動の一環として、また、上田市創業支援プラットフォームの連携事業として、上田地域で創業している女性や、これから新たに起業を目指している女性たちが一堂に会し、情報交換をしながら、お互いを励まし合える仲間を見つけることを目的としています。ショートセミナーでは、リラックスした雰囲気のなかで女性創業家としての貴重な体験談や知識を共有していただければと考えています。
Meet Up 33GAKU Vol.5
松本市

起業をテーマとしたトークセッション+交流会イベント「Meet Up 33GAKU(サザンガク)」の第5弾を開催します!
今回は、「スタートアップ」をテーマに、全国そして世界を駆け回って、スタートアップ育成を手掛けるStartup Weekend 理事の中本さんをゲストにお招きします。
アイデアをカタチにしようと奮闘する起業家のリアルな姿や、スタートアップを支援している中で得られるものまで包み隠さず語っていただきます。さらに今回は、ミニワークも実施予定!
ぜひご参加ください♪
職業、遊び人。どこにでも行ける旅人が、なぜ長野をベースに選んだのか【前編】先輩起業家インタビューvol.10

起業する。会社を立ち上げる。「創業」と一口にいっても、そのあり方は人それぞれ。同じ選択や道筋は一つとしてありません。魅力的な先輩起業家が数多く活躍している長野県。SHINKIの先輩起業家インタビューでは、創業者の思いやビジョン、創業の体験談や、本音を掘り下げます。
「職業、遊び人。俺は仕事中心じゃないから、遊ぶために稼いでる。今のゲストハウスの仕事は楽しいし好きだけど、ゲストハウスをやることが夢だったわけではなくて。長野をベースとして住むにあたって、日本にいながら旅気分で楽しく過ごせるようにこの場所を作った。」
そう語るのは、長野市善光寺表参道沿いにあるカフェバー、レストランを併設したゲストハウス「WORLDTRECK DINER & GUESTHOUSE – Pise」、異世界サウナ「SAMBO SAUN」を経営する辻和之(つじかずゆき)さん、通称サンボさん。
スキーがきっかけで、地元大阪と長野の二拠点生活を始めたサンボさんは、27歳で長野に移住。「遊びながら稼いで旅をする」生活を実現するために、タイ料理とアジアン雑貨の店「Asian Night Market」をオープンしました。
インタビュー前編では、遊びを仕事にしていく働き方、長野で独立するまでのストーリーを聞きました。
<お話を聞いた人>
合同会社GIANT KILLING 代表辻和之さん
1976年生まれ、大阪出身。18歳からフリースキーを始め、夏は大阪、冬は長野の雪山に篭る2拠点生活を約10年間行う。2005年に長野市に移住し、タイ料理とアジアン雑貨の店「Asian Night Market」をオープン。2015年にはカフェバーを併設した「WORLDTRECK DINER & GUESTHOUSE – Pise」としてリニューアルオープン。2023年には店内の一部を改装し、異世界サウナ「SAMBO SAUN」をはじめる。
「儲からなくてもいいからやりたいこと」を続けるうちに、それが仕事になっていった

――まずはサンボさんが現在行っている事業について教えてください。
独立して仕事を始めたのは2005年、28歳の時でした。もともとは、「Asian Night Market」というタイ料理とアジアン雑貨の店を長野市善光寺の近くで始めて、今は同じ場所でゲストハウス「WORLDTRECK DINER & GUESTHOUSE – Pise」を運営しています。現在はスタッフを雇っていないので、自分で接客をするし、併設したカフェバーで調理とバーテンダーもしています。2023年には、店内の一部を改装して、「SAMBO SAUN」というサウナの営業も始めました。
どの店も、仲間を集めつつ自分でDIYして作りました。大工の仕事で県内外に呼ばれることもあります。ほかにも、もともとはプロのスキーヤーですし、そこから派生してカメラマンも。長野に来てからは、狩猟免許を取得したので猟師としても活動しています。夏場は花火職人。旅人として世界中を旅して、買ってきたものを日本で販売するバイヤー的な動きも20代の頃から続けています。一番最近行ってきたのはアフリカ。約一ヶ月間かけて9460キロを車で運転し、10か国を周りました。
――猟師に花火師まで!幅が広いですね。自分の好きなことを仕事にしてきたイメージでしょうか。

いや、俺は別に好きなこととかやりたいことを仕事にしているわけじゃなくて。もちろんイヤなことはしていないけどね。利益がどうとか考えずに、日々「これがやってみたいな」と思ったことをしているうちにそれが仕事になった。
仕事になったころには、次のやりたいことが生まれているから、また「儲からなくてもいいからやりたいこと」をしているうちにそれがまた仕事になって、また次、また次と回してきただけです。
だから、職業サンボ・遊び人。俺は仕事中心なタイプじゃないから、遊ぶために稼いでる。よく、「二号店を東京に作ってください」とか「店舗をプロデュースしてください」って相談を受けるんだけど、俺はビジネスに興味がないから全部断ってる。遊ぶためのお金があればいいし、自分が遊べない場所を作る意味がないからね。
フリースキーに出会い、長野をベースに遊びながら稼ぐ暮らしをスタート

――現在の遊びながら働くスタイルに至るまでの経緯を教えてください。
学生の頃から20代の半までは、夏の間は大阪でバーテンダーをやったり派遣営業の仕事をしたりしてお金を貯めて、冬は長野の雪山にこもってひたすらスキーをして無一文になる、そんな暮らしをしていたね。
高校生の頃までは、地元の関西の強豪校でアメリカンフットボールに打ち込んでいて。大学進学でアメリカンフットボールをやめてから、たまたまフリースキーを知って夢中になって、それから長野に滑りに来るようになった。当時、フリースキーはまだ競技として確立していなかったから、自分が「かっこいい」と思う滑りが出来るのが面白くて。
――先ほどスキーも仕事の一つだとお話がありましたね。
冬の雪山で滑っていたら、たまたまやってきたプロの撮影クルーの目に止まって、スポンサーがつくようになりました。スキー板やアパレルブランドの広告塔として滑ったり、海外に渡ってスキー撮影をするようになったんですよ。そこから、被写体として自分もカメラのことをわかっていた方がいいだろうとカメラを始めたら、次第に写真の仕事も増えて。
でも、スキーも写真も、クオリティとしてはプロを超えるレベルでやるけれど、お金を稼ぐという意味では別に仕事にしたくなくて。滑りたいように滑る、撮りたければどこまでも行く。そういう自分でいられるようにしたいなと思ってる。
――旅を始めたのも、カメラやスキーがきっかけですか?

初めての旅はフリースキーのフロンティアと言われていたアラスカで、そこからはずっと海外の雪山ばかりに行っていました。そしたら、知り合いから『そんなに海外に行ってるなら、買い付けを手伝って欲しい』って言われて、そこからタイをメインに雑貨の買い付けもするように。
当時はもう大学を卒業していて、夏の間は大阪で通信回線の営業の仕事をしていたので、金曜日の仕事終わりに空港へ向かってタイに飛び、週末に買い付け、日曜日の夜行便で帰ってきて月曜日の朝に買い付けた商品を渡し、そのまま営業先へ出勤、みたいな暮らしをしていました。かなりのハードスケジュールだったし、買い付けで得られる給料といった給料は無し。それでも楽しかったから全然よかった。
――本格的に長野に拠点を移したのはどうしてですか?
自然の中で遊びつつ、遊びと両立してお金も稼ぐことを考えたら、お店をやるのがいいかなと思って。18歳の時からずっとスキーのために長野に通っていたから、長野を選んだのは自分の中では自然な流れでした。
それから、ひたすら稼いで貯金を使い果たしてまた稼ぐ、みたいな生活は28歳までにしようと決めていました。カート・コバーン、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョップリン、有名なロッカーたちは27歳で死ぬでしょ? 生き方を変えるぞって決めて、長野に来たんだよね。
自分の行きたい場所がないなら作ろう。長野での事業のはじまり

――長野にやってきた当初の仕事として、飲食店と雑貨屋を選んだのはどうしてですか?
当時の自分の持っているアイディアとお金の量で出来て、かつ勝算のある事業の形がそれだった。
俺は、きっちりした内装で、日本人向けの味付けの料理を出す店よりも、タイのリゾート地にあるような、現地のお母ちゃんが作った料理が食べられるお店が好きでね。当時の長野にはそういうお店がなかったから、自分で作ることにしました。それが「Asian Night Market」です。
――長野に拠点をおく上で、自分が欲しい場所がなかったから自分で作ったと。

長野市内でもともと蔵だった古民家を借りてね。当時はまだセルフリノベーションとかDIYみたいな言葉も使われていない頃だったけど、店の前に「ボランティア募集」の告知を出して、仲間を集めながらほぼ自力で改装しました。
店をオープンしてから一番最初に目指したのは、日中は雪山に滑りに行くためにランチの間お店を任せられるスタッフを育てること。もともと「自分の店を持つのが夢だった」というわけではないから、とにかく自分がいなくても回る形を目指した。順調にスタッフが増えてきてからは、数週間以上買い付けや旅のためにお店を離れることも増えてきて。
――もともと個人で始めた事業を法人化したのはどうしてですか?
個人的には、「代表」の肩書きがかっこいいとは思っていなかったから、法人化しなくてもいいかなと思っていました。ただ、3年目を超えた頃、税理士さんに決算書を見てもらったら、「法人化した方がいい」と。個人で事業を始めた時点で屋号があったし、七人くらいスタッフも雇っていたので、会社にしてから何かが変わったかといったらやっていることはなにも変わらなかったです。
ただ、俺はとにかくやっていることが多かった分、個人だと「お店以外の事業の売上が上がっていないのに、旅やスキーに行っているのは遊び?」と言われてしまう。でも、旅やスキーもその時々すぐにお金にならなくてものちのち次の事業に生きてくるわけで。
会社を立ち上げる時、業務内容を書き出すから、飲食業、宿泊業、カメラマン業、不動産業、スポーツコンサルティング、と全てを事業の業務として割り振りできたのはよかったですね。「新規事業のための種まきなんです」とちゃんと説明できる。俺はとにかく楽しくいたいから、働いても働いてもお金が残らないんじゃやる意味がない。うまくお金を残しつつ、次の新しいことに投資できる方が、さらに稼いで、さらにいろんなことができる。そういう意味では、法人化してよかったなと思います。
インタビュー後半では、オープン10年でゲストハウスへ業態を変えた理由や、長野を拠点としている理由、現在の働き方・暮らし方について聞きました。
WORLDTRECK DINER & GUESTHOUSE – Piseのホームページ
SAMBO SAUNのホームページ
3daysスタートアップ予備校
長野市

アイデアがなくても大丈夫!
サービス企画から開発まで、スタートアップを体験できる短期プログラム開催!
「起業やスタートアップに興味はあるけど、何をしたらいいのかわからない」
「どうせ起業するなら、好きなことで起業したい」
「アイデアはあるけど、この先どのように検証や事業を進めていけばいいかわからない…」
これから起業をしたいと思っている方向けに、
起業家向けゼロイチ支援を行なっているスタートアップスタジオ「Studio ENTRE」と「NAGANO STARTUP STUDIO」共催で短期間でサービス開発を体験できるプログラムを開催します。
ただ作るだけではなく「自分のやりたい分野」で「ユーザーが求めるサービスをつくる」点にとにかくこだわりカリキュラムを作成しました。これまで複数のスタートアップを輩出してきたスタートアップスタジオが、本気で皆さんのサービス開発をサポートします。
3日間でサービスの構想から検証までを行い、12月上旬のピッチイベントで最終発表会を行う予定です。
当日は審査員からの事業フィードバックも予定しており、良いと思った事業にはスタートアップスタジオからの事業化サポートを受けることができるかもしれません!
(12月のイベント詳細は追ってご連絡いたします)
「社会を変えたい!」「起業に挑戦したい!」と熱い志を持つ起業家からのご参加お待ちしております!!
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こんな方におすすめです
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・新しいサービスを立ち上げたい方!
・アイディアはないがサービス開発に興味がある方
・学生のうちに、会社員のうちに、スタートアップをやりたい方
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開催概要
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・第一部:2024年10月8,9,10(※全日19:00-21:00 現地開催予定です)
・最終発表会:2024年12月上旬
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開催内容
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1日目:【金融、経営、キャリアについて】キャリアとスタートアップ、ビジネスモデル/サービス設計について
2日目:【ITについて】仮説検証・事業の始め方
3日目:【マーケ、プロダクト開発について】ノーコードサービスを触ってみる
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プログラムメンター
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中村 ひろき氏
Studio ENTRE株式会社 プロデューサー
一般社団法人スタートアップスタジオ協会 理事
1993年生まれ。
大学在学中からレーベル運営やバンド活動など、音楽についての幅広い活動を展開すると同時に、ス
タートアップにてプロダクト開発に関わる。大学卒業後、DMM.comに入社し新規事業の担当として複
数のエンタメプロダクト/サービスの立ち上げを行う。その後、ブロックチェーンスタートアップにて事業開
発を担当し、現在はエンターテインメント領域のスタートアップスタジオStudio ENTREの事業プロ
デューサー。得意領域はXR/AI/ブロックチェーンなどの先端技術を活用したプロダクト開発。
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主催・共催
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NAGANO STARTUP STUDIO:https://nagasta.jp/
Studio ENTRE株式会社:https://entre.studio
デジタルリテラシー人材育成研修 キックオフセミナー
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長野県産業振興機構では、県内ものづくり企業が抱える生産性向上や人材不足等の課題を解決するため、デジタル知識を活用して実際の企業の現場で課題の解決策を提示・実行できる人材を育成するため研修を開催します。
研修に先立ち「デジタル化の進め方やデジタル化人材」をテーマにキックオフセミナーを開催しますので、研修にご興味がある方やスキルアップを図りたい方はぜひご参加ください。
田舎暮らしスタートアップ応援プログラム INASTA(イナスタ) in 長野県小諸市
小諸市





INASTA in 小諸市のプログラムは、オンライン講座と実地研修で構成しており、2ヶ月という短期間で、地域での暮らしと商いを体験し、計画を具体化していきます。
長野県小諸市との提携により、小諸市での農のある暮らしや、地域起業を実地研修で体感し、移住・二拠点生活・地域への関わりを実現するサポートを受けることができます。現地交通費&宿泊費 無料・現地までの交通費一部補助もございますので、まずはお気軽にオンライン説明会へご参加ください。
「誰かに相談することも一つのアクション」挑戦する人を鼓舞する、創業支援のあり方【後編】SSSW相談員インタビューvol.1
それぞれの女性の、それぞれの起業へ。信州で起業を目指す女性をサポートする信州スタートアップステーションウーマン(SSSW)では、個別相談窓口を設け、事業アイディアのブラッシュアップなど起業に関する相談をはじめ仕事と家庭・子育てとのバランスやコミュニケーションの取り方など幅広く相談に対応しています。
中信エリアのメンターとして活動しているのが、塩尻市を拠点に「Kobu. Productions」の屋号で活動している岩井美咲(いわい・みさき)さんです。新卒の頃から、起業家のコミュニティづくりや事業伴走を行ってきた美咲さん。社会にインパクトを生み出す事業家や活動家のインタビューやライティング、ブランドの立ち上げ支援も行っています。
2018年に、塩尻市のシビック・イノベーション拠点「スナバ」の立ち上げに参画したことから、2020年に移住・独立した美咲さんに、ご自身のこれまでのキャリアや、メンタリングの際に大切にしていること、未来の起業家への思いを聞きました。
<お話を聞いた人>
Kobu. productions 岩井美咲さん
東京⽣まれ。Impact HUB Tokyoに新卒で⼊社後、起業家のコミュニティづくりや事業伴⾛を行いながらプログラムやイベントを運営。2018年より⻑野県塩尻市のシビック・イノベーション拠点「スナバ」の⽴ち上げに参画した後、2020年に塩尻市に移住&独立。屋号の由来である「⿎舞する」をテーマに、向き合う⼈のビジョンや課題を掘り下げ、必要な伴⾛を提供しつつ企画を⼀緒に実現していく。事業内容は PV 制作やブランド⽴ち上げから経営伴⾛まで多岐にわたる。
塩尻で形成されていくコミュニティに可能性を感じて
――インタビュー前編では、美咲さんが塩尻に来るまでのお話を聞きました。東京から長野県の塩尻市の起業家コミュニティ立ち上げに関わるにあたって、どんな思いがありましたか?
「Impact HUB Tokyo」のようなコミュニティがまだない地域に拠点が一つできることで、どんな変化が生まれるのか、単純に興味がありました。
まずはコンセプト立ち上げのためのフィールドワークを行い、塩尻市内外のキーパーソン30名程度にインタビューを行うことから始めて。そこから事業の構想、具体的な場づくりやコミュニティづくりのための伴走を行わせてもらいました。
でも、当初はコンサルタントとクライアントという立場だったので、「コンサルタントとして強くあらねば」というプレッシャーも大きかったです。今では笑い話なんですが、塩尻の人たちには「当時は肩で風を切って歩いていたよね」と言われるくらいで。
――「立ち上げのためのコンサルタント」から、長野県に残って独立を選んだのはどうしてですか?
ここならいろんなことができそうだと感じたことが大きいです。塩尻では、東京とは違うコミュニティのあり方を感じたんです。東京で新しくコミュニティを作ろうとすると、差別化をするためにどうしても似たジャンルで細分化されていくイメージがあって。でも塩尻では、世代も業種もバラバラなコミュニティが形成されていきました。それがとても面白かった。
それから、自分自身、5年以上東京で働いていたので、人生の節目として新天地でチャレンジしてみたいという気持ちもありました。ここでしか生まれ得ない、新しい展開を目撃していきたいなと。そこで、伴走支援の途中から「スナバ専属でやらせてもらいたい」という話をして、塩尻に拠点を置くようになりました。「Impact HUB Tokyo」の塩尻市への伴走期間が終わるタイミングで完全に独立し、「スナバ」の運営を続けつつ塩尻で個人の事業も始めた形になります。
自分の得意なメンタリングは「健康診断」。まず話を聞いて、適切な支援につなげていく
――ご自身のキャリアについてお聞きしたところで、美咲さんの創業支援のあり方についてもお聞きしたいです。創業の相談を受けるとき、相談者の抱えている悩みや不安に対して美咲さんはどんなサポートの仕方を心がけていますか?
事業内容の壁打ちに入る前に、まずはその人の状態を理解するようにしています。事業をやっていく上での具体的な相談や、事業の実現可能性を話し合うことはもちろん大事なんですが、目の前の人が、元気なのか、元気じゃないのか。何かに悩んで苦しそうなのか、むしろ「どんどんやってきたい!」というフェーズなのか。その部分の見極めは気にするようにしていますね。
私の場合、何かに特化したスペシャリストというよりは、幅広く対応するジェネラリストみたいな部分があるんです。前職の頃は、「自分が全部やらなくちゃ」という考えもあったんですが、塩尻に来てからは「スナバ」のコミュニティや、長野県内のあらゆるスペシャリストとのつながりができました。
だから、まずは私が話を聞いて、そこからもっと力になれそうな人がいればお繋ぎする。例えるなら、私が得意なのは「健康診断」なんです。まずは今その人がどんな状態かを探り、課題に応じて適任な人や機関を紹介する、みたいな。
――なるほど。まずは話を聞いて、状況を正しく理解し、適切な支援に繋げていく。
それから、日々相談を受けていて思うのは、周りに起業している人たちのコミュニティがあるのとないのとでは全然違うんだなということですね。
個人事業主や、創業者というのはもちろん自分一人で事業を回していくものですが、それでも困った時に肩を叩いて相談できる相手が身近にいるかはすごく重要だなと思います。具体的なアドバイスをもらえなくても、「いいと思うよ」「やってみようよ」と言われるだけでも、前に進める部分があると思うんです。
――たしかに、全く同じアイデアでも、「いいと思うよ」と「そんなの無理だよ」と言われるのとでは、その後どうなるかが大きく左右されそうですね。
全然違うと思います。「スナバ」では、そうやって否定する人はいなくて、「まずやってみよう」みたいな価値観がありますね。「何かしたいけど、でも……」と悩んでいる人に対しても、「誰も止めてないよ!やっちゃいなよ!」と冗談で声をかけるくらいで。
やるかやらないかは、自分次第。それをドライだと感じる人もいるかもしれないけれど、起業するということは、結局最後に決めるのは全部自分なんです。だからこそ面白いし、自分で決めて、自分でやるから社会が変わる。
一人ひとりが自分らしく生きていく未来のために
――メンターは、「やるかやらないか」を決めてくれる人ではなくて、あくまでその人の「やってみたい」という勇気を後押ししてくれる存在なんですね。美咲さんご自身の、伴走支援をするモチベーションはどこから来ているんでしょうか。
私の仕事は、みんなをロケットの発射台まで連れていくことだと思っています。一番大変なのは、まず発射台まで行くこと。自分でちゃんと覚悟を決めて発射したら、その先はきっとすごく楽しいはず。
語弊を恐れずにいうなら、正直、発射した後はあんまり興味がないんです。自分が相談にのった相手が、大成功して大富豪になるとか、大企業に成長してほしい、みたいな思いはありません。ただ、自分で思い描くように生きてもらいたい。そのために、「行けるよ!行こうよ!」と連れていくのが私の役割かな。
――自分らしく生きる人が増えていってほしいと。
私の根っこには、「多様性がある社会で生きたい」という思いがあるんだと思います。多様性って何だろうと考えた時に、いろんなジェンダーがあるよねとか、男女比がどうとかいう話もありますが、個人的には「一人ひとりが自分らしく生きた結果」から生まれるものが本当の多様性だと思うんです。
そして、私のしている伴走支援や「誰かを鼓舞する」という行為は、そのために絶対に必要なことだという覚悟と自負がある。みんなそれぞれやりたいことはあるはずで、きっと実現できる。だけど、それにはちょっとでも背中を押してくれる人や、応援する声や言葉、道具が必要。そこを少しでも「ポンッ」と後押ししてあげることで、あとは自分から進んでいける。その先にある未来が見たくて、私はこの仕事をしているんだと思います。
――最後に、これから起業を考えている人や、SSSWに相談をしてみようかな、という人にメッセージをお願いします。
「人に話す」ということは、起業に向けた最小単位のアクションであるということです。一番ローコストで、でも確実なアクションでもある。
起業をするとなると、リスクやコストを考えてしまうと思いますが、実はローリスク・ローコストでできることはたくさんあります。自分の事業について話すというと、最初は「怖いな」とか「大変そうだな」と思うかもしれませんが、「言葉にする」というアクション自体に大きな価値がある。
そうやって勇気を出して、小さなアクションを少しずつやっていくことで「出来た!」という達成感に繋げていけば、そこからいろんなことが開けていくはず。資金をかけなくても、「人に話す」という小さなアクションができることを知ってほしい。そして、そのアクションを実行できた自分を褒めてあげてほしいです。
岩井美咲さんのfacebook/instagram
スナバのHP https://www.sunaba.org/
<SSSWの個別相談受付>
メールでのご連絡 shinshuss@tohmatsu.co.jp
お電話でのご連絡 070-4548-2758
信州オープンイノベーションフォーラム
県内全エリア
AIやIoT等の新技術による変革が絶え間ない今日において、企業が収益力の維持・向上を図るためには、自前主義を脱却し、新しい技術やアイデアを持つスタートアップ企業との協業(オープンイノベーション)へ積極的に挑戦し、新たな価値を創出していくことが極めて重要です。この度、県内のオープンイノベーションの気運醸成を目的とした県内企業とスタートアップ企業の出会いの場として「信州オープンイノベーションフォーラム」を開催します。新規事業を検討されている県内企業の経営者様、新規事業ご担当者様のご参加をお待ちしております!
日程: 2024年10月11日(金)15:00-17:30
場所: FEAT.space(長野市大字長野東町131)+オンライン配信
タイムスケジュール:
14:30~15:00 開場・受付
15:00~15:15 開会あいさつ(長野県・八十二インベストメント)
15:15〜16:05 基調講演①「長野県におけるオープンイノベーションの可能性 ~共創で広がる新たな価値~」シナノケンシ株式会社 代表取締役社長 金子 行宏 様
16:05~16:35 基調講演②「パナソニックにおける知財起点のオープンイノベーション」
パナソニックオペレーショナルエクセレンス株式会社 知的財産センターR&Dオープンイノベーション担当主幹 関 章 様
16:35~16:45 休憩
16:45~17:30 スタートアップ企業ピッチ
17:30~ 交流会
基調講演①
「長野県におけるオープンイノベーションの可能性 ~共創で広がる新たな価値~」
シナノケンシ株式会社 代表取締役社長 金子 行宏 様

●プロフィール
東北大学大学院理学研究科化学専攻を修了後、花王(株)に入社し、ハウスホールド研究所での研究に従事。
2012年に退社後、米国ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院にてFull time MBAを取得。
2014年に帰国し、シナノケンシ(株)に入社。
2018年から取締役、2021年から代表取締役常務を務め、コーポレートブランド「ASPINA」立ち上げをはじめ経営戦略や新規事業開拓などを担当。新規事業開拓の手法としてオープンイノベーションに着目し、スタートアップとの連携をグローバルに進める。
2024年には東京大学EMPを修了。同年5月に代表取締役社長に就任。企業の成長と革新をリードする。
基調講演②
「パナソニックにおける知財起点のオープンイノベーション」
パナソニックオペレーショナルエクセレンス株式会社 知的財産センターR&D オープンイノベーション担当主幹 関 章 様

●プロフィール
松下電子工業(株)(現、パナソニックHD(株))に入社後、半導体開発を担当。
その後、経営企画、特許取得やライセンス業務全般に従事する。
一方、社外では、日本知的財産権協会専門委員会に所属し国際委員会の委員長や国際知的財産保護フォーラム(IIPPF)の委員なども経験。
2015年から遊休知的財産(特許権、ノウハウなど含む)を活用し、オープンイノベーション、中小企業などとの知的財産マッチングを地方公共団体、第三者(銀行など含む)と連携して推進。
株式会社KOMPEITO 代表取締役 渡邉 瞬氏
「世の中にシゲキをつくる」をミッションに、2012年に設立。2014年より“設置型健康社食®”「OFFICE DE YASAI」をスタート。全国で累計13,000拠点以上に導入いただいています。
【主催】長野県(信州スタートアップステーション)、八十二インベストメント株式会社
【共催】株式会社八十二銀行、八十二キャピタル株式会社、長野県信用組合、株式会社日本政策金融公庫
【後援】長野県経営者協会、長野県中小企業団体中央会、一般社団法人長野県商工会議所連合会、長野県商工会連合会、長野信用金庫、上田信用金庫、長野県信用農業協同組合連合会、長野県信用保証会、長野市、一般社団法人長野イノベーションベース
詳細リンク:


「信州ベンチャーコンテスト2024」~あなたが創る!信州の未来!~ビジネスプラン・アイデアの募集中です。
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今年度で11回目を迎える「信州ベンチャーコンテスト2024」では、信州を元気にする新たなビジネスプランやビジネスアイデアを募集しています。「こんなアイデアを実現させたい」「こんな事業をしてみたい」とお考えの皆様、ぜひご応募ください。
本コンテストは、創業意欲を高めるとともに、「信州を元気にする」新規のビジネスプランやビジネスアイデアを持つ皆さんに発表の場を提供し、プランやアイデアの実現を促進することを目的としています。
起業部門、アイデア部門、高校生部門を設けて、「信州を元気にする」新規のビジネスプランやビジネスアイデアを発表していただき、優れたプランやアイデアを表彰します。また、参加者や支援者(サポーター)とのマッチングや交流などを行います。
信州・創業入門ゼミin東信
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新規事業を成功に導くために必要な心構えや基礎知識を学び、様々困難を乗り越えるための2日間の入門講座。専門家講師のもと、ディスカッションを重視したゼミナール形式の講義運営が特徴です。自分なりの事業計画書を書いた先はお近くの商工会・商工会会議所の経営指導員が伴走して、計画の実行や各種支援施策の活用をサポート致します。
佐久市空き店舗対策事業補助金
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佐久市では、市が管理する空き店舗情報に登録されている物件を賃借して、新たに事業を営む方を支援します。
改修費用と賃借費用の一部を市が負担します。
詳しくは佐久市のホームページをご覧ください。