こうありたい日常を、自らの手でつくり出す。「学生起業」のリアルと卒業後の現在地【後編】先輩起業家インタビューvol.4
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起業する。会社を立ち上げる。「創業」と一口にいっても、そのあり方は人それぞれ。同じ選択や道筋は一つとしてありません。魅力的な先輩起業家が数多く活躍している長野県。SHINKIの先輩起業家インタビューでは、創業者の思いやビジョン、創業の体験談や、本音を掘り下げます。
コロナ禍で大学生が孤立していくことに課題を感じ、友人と二人で会社を立ち上げシェアハウス事業を始めた川向思季さん。大学卒業後も、社会人大学院に通いながら自身の事業を続け、自分の「やりたいこと」と向き合いながら仕事を広げています。
現在は、信州スタートアップステーションのコーディネーターとして創業支援の相談員も務めているシキさん。インタビュー後編では、就活期の悩みや、仕事の広げ方、未来の若手起業家に対する思いや期待を聞きました。
<お話を聞いた人>
合同会社キキ 川向思季さん
1999年生まれ、宮城県出身。長野県立大学大学院ソーシャルイノベーション研究科(MBA)卒。長野県のスタートアップ支援事業、公立高校での探究学習のデザイン、県立図書館のコーディネート事業へ携わり、2021年(学部3年次)に学生と社会、それぞれがこうありたいと思う日常を自らの手でつくりだすことが出来るよう仕組みや場所を整える”合同会社キキ”を立ち上げる。#暮らし #学び #はたらく をテーマに、地域や学生の関係性を探究したり、学びの場づくりをしている。
就活を一度経験することで、漠然とした不安が消えた
――インタビュー前編では、「コロナ禍で孤立している学生を何とかしたい」という思いから大学三年生の春に起業したとお聞きしました。当時、周りは就活に向けて動き出す時期だったと思うのですが、焦りはなかったですか?
当時はまだコロナ禍だったので、周りの学生たちが就活してのるかどうかすらわからなかったんです。なので、特に周りの状況と自分を比べて焦ることもありませんでした。とはいえ、「就活した方がいいのかどうかわからない」という疑問もあって。そこで知り合いに相談してみたら、「経験として就活をしてみたら?」とアドバイスされ、「たしかに」と納得したので一度就活も経験してみました。
――そうだったんですね。実際に体験してみてどう感じましたか?
何社か面談して、「自分の事業もあるので、週2ぐらいでフルリモートで働けたら」と正直に話したら、「フルコミットしてもらわないと困る」と言われて「そうですよね」と。でも一方で、「週一で8時間勤務、もしくは週2日4時間勤務でも正社員として雇えますよ」という会社もあり、「こういう働き方も出来るんだ」とわかりました。
結局その会社は、いろいろとコミュニケーションを取る中で辞退することになったんですが、自分にその気があれば就職して働けるんだなと実感できました。だったら、今は別に自分の事業をやってみてもいいかなと。
――実際に就活を体験してみることで、「就職」という道を取らないことへの不安がなくなったのですね。
それから、当時のゼミの先生が長野県立大学で社会人大学院の立ち上げに携わっていて、お世話になっている起業家の方が大学院を卒業していたことや、自分自身が大学で学ぶ中で「やっぱり学問って面白い」という気持ちがあったので、事業を続けつつ大学院に進学したいと考えるようになりました。
でも、当時はシェアハウス事業を立ち上げたばかりで、キキの経営はまだ黒字になっていなかったんです。そこで、あるタイミングで会社としての事業のあり方や、「大学院に進学したい」という思いを長野の起業家の先輩に相談したら、「じゃあ仕事を作るよ」とキキに仕事を振ってくれたんです。そこから、インターンシップの事業やイベントの企画・運営の事業を本格的に進めるようになり、「あれ、このまま生きていけるかも」と感じるようになりました。
――「シェアハウスを立ち上げる」ことありきで始まった起業が、だんだん自分の働き方・生き方として実感を伴うようになってきた。
さらに、大学院の入試にあたって事業計画書を書く必要があったことも大きかったです。入試のためとはいえ、3年後、5年後を見据えた終始計画や事業計画を書くうちに、「事業としてやっていけるかもしれない」と、自分の将来のあり方が現実味を帯びていくのを感じました。また、シンプルに「仕事をちゃんとやらないといけないな」と思うようになりました。
例えば、当時は月に一度のイベント企画・運営をしていたんですが、「月に一回」って一見少なく思えても、実際はすぐ次の月が来るんです。ただこなすだけでは先に続かないぞと。そうやって、仕事一つひとつに全力で取り組んでいるうちに、気づいたらそのまま大学卒業の日を迎えていた、という感覚でした。
その時々で寄り道をしても、最終的には進みたい方向にたどり着く
――設立から3年目を迎えた現在は、シェアハウス事業のように自発的に始めた事業と、周りからの依頼で始まった事業の割合はどうなっていますか?
どちらかといえば、自分から「やりたいです」と発信したことで始まった事業の方が多いと思います。「こういうことがしたい」と発信していたら、声をかけてくれる人が出てきて仕事につながっていった、という場合がほとんどです。
――具体的にはどうやって仕事を広げていきましたか?
手を上げ続けることが大事ですね。「私はこれをやりたいんです、こういう仕事をください」と発信し続ける。特にキキの立ち上げ当初は、最低でも年に3回は、今自分の興味関心がある領域、向かいたい方向性を文章にまとめてfacebookで発信するようにしていました。
――まずは自分から発信をしていく。仕事を受ける上での悩みはありましたか?
最初の頃は、仕事を断ることが難しかったです。「ちょっとこれはちがうな」と感じる仕事の依頼が来ても、最初は「せっかく声をかけていただいたし」と丁寧にコミュニケーションをとって、打ち合わせややりとりを重ねてしまい、そのまま断りきれずに続けてしまっていた時期もありました。
――違和感を抱きつつも、断りきれずに受けてしまっていたと。今はそういった案件は減りましたか?
はい。かなり減ったと思います。ある時「仕事ができる人はちゃんと断れる人でもある」という本の一節を読んだことをきっかけに、仕事の受け方にちゃんと向き合うようになりました。
最近は、「ちょっとちがうな」と感じたら、「素敵な企画ですね、でもこの内容だったらわたしたちよりこっちの方がもっと面白くなるかもしれません」と、自分達よりも適任な会社や団体にパスを出せるようになりました。
でも、今でも「今この仕事をすることで、自分の経験やスキルにはなるだろうし、短期的には目指したいところにたどり着けるけれど、長い目で見たらズレていくかも。でも今はやってみよう」と感じている仕事はいくつかあります。
――思季さんにとっての「やりたいこと」は、昔からずっと変わっていないのか、仕事をしていく中で見えてきているのかどちらですか?
結局高校生の頃から変わってないのかもしれません。例えば「さとのば大学」との連携は、自分が長年やってみたかった「プロジェクトを通した学びを、まちというフィールドで作る」事業に近いです。
でも、学校教育のあり方そのものに興味があった頃に、まずは高校の教育現場に入って「探求の授業を一緒に作る」プロジェクトを経験したんです。そこから、「学校の中だけではできないことがあるな」と気づきを得て、さらにいろいろな教育系のプロジェクトに関わる中で、「さとのば大学」との連携に辿り着けた。
――その時々で「やりたいこと」に向き合ってきた結果、もともとしたかったことに辿り着いていた。
「食わず嫌いはよくないから、まずはちょっとかじってみよう」といろいろやっているうちに、最終的にやりたかったことにたどり着いたというか。「本当にやりたいこと」を諦めて別の何かをしてきた感覚はないですね。最終的には一本の道なのかもしれませんが、これからも寄り道もしながら進みたいと思っています。
若者の持つ、未熟でも圧倒的なエネルギーを社会へつなげたい
――改めて、「学生のうちに起業する」という選択について今のシキさんはどう考えていますか?
今思えば、自分が大学生の頃は「起業する」というのがどういうことなのかよくわかっていませんでした。やることがたくさんあると思っていたけれど、いざ法人登記をしてみたら、意外と定款を作って、判子を押すだけで終わりましたし、「起業する/しない」で変わることも実はそんなになく、モヤモヤと悩んでいた時間がもったいなかったなと感じています。
なので、創業当時の私たちのように、「やりたいこと」が明確に決まっていなくても、一旦法人登記をしてみる人が増えたら、それはそれで面白いのになと思います。
――シキさんは現在信州スタートアップステーション(SSS)のコーディネーターとして相談支援を行っていますが、どんな思いで相談にのっていますか?
高校生や大学生と面談する中で感じるのは、とにかく彼ら彼女らの持つ、「何かやってみたい」というエネルギーの強さと素晴らしさです。そういったエネルギーや想像力は、社会に出て現実を知るにつれてだんだん失われてしまう場合が多い。だからこそ、若いからこそできるチャレンジを私は応援したい。
「すでに完成されたもの」だけではなく、「未熟だけれどもエネルギーがあるもの」が社会にインパクトを与える瞬間が、たしかにあると思うんです。私自身、それだけの熱量を持ったみんなと面談しているだけで元気がもらえます。そのエネルギーを、「現実味がない」と一刀両断するのではなく、丁寧に話を聞いた上で、ちゃんと社会に出してあげられるような支援をしていきたいです。
――かつてシキさんが「やりたいこと」を仕事にする大人たちに影響を受けたり、励まされたりしてきたように、今後は自分がサポートする側に。
とにかく「できるよ」と励ましたいです。自分のやりたいことをしている人や、自分の人生を自分で選択できる人は、やっぱりかっこいいですよね。それに、そういう人が長野に増えたら、長野での私の暮らしもきっともっと楽しくなるはずです。
株式会社キキのホームページ
こうありたい日常を、自らの手でつくり出す。「学生起業」のリアルと卒業後の現在地【前編】先輩起業家インタビューvol.4
県内全エリア
起業する。会社を立ち上げる。「創業」と一口にいっても、そのあり方は人それぞれ。同じ選択や道筋は一つとしてありません。魅力的な先輩起業家が数多く活躍している長野県。SHINKIの先輩起業家インタビューでは、創業者の思いやビジョン、創業の体験談や、本音を掘り下げます。
「高校生の頃から、『起業する=すごい社長』というよりは、『自分のやりたいことをしながら生きている人たち』みたいなイメージがありました。自分もいつか選択肢の一つとして取れたらいいな、くらいに思っていて」
そう語るのは、長野県立大学在学中に大学の友人と二人で合同会社キキを立ち上げた川向思季(かわむかいしき)さん。高校時代に、様々な働き方をする起業家の先輩たちと出会ったことから、「起業」という選択肢は自分にとって身近なものだったと振り返ります。
インタビュー前編では、高校時代の原体験やコロナ禍により芽生えた課題感、友人と二人で会社を立ち上げるまでのストーリーを聞きました。
<お話を聞いた人>
合同会社キキ 川向思季さん
1999年生まれ、宮城県出身。長野県立大学大学院ソーシャルイノベーション研究科(MBA)卒。長野県のスタートアップ支援事業、公立高校での探究学習のデザイン、県立図書館のコーディネート事業へ携わり、2021年(学部3年次)に学生と社会、それぞれがこうありたいと思う日常を自らの手でつくりだすことが出来るよう仕組みや場所を整える”合同会社キキ”を立ち上げる。#暮らし #学び #はたらく をテーマに、地域や学生の関係性を探究したり、学びの場づくりをしている。
「こうありたい日常を、自らの手でつくり出す。」
――まずは、思季さんが共同代表をつとめる「合同会社キキ」について教えてください。
(写真左が思季さん、右が美綺さん)
キキは、2020年3月に設立された会社です。大学4年生の春に、同級生の九里美綺(くのりみき)と二人で立ち上げました。現在は、フィロソフィーに掲げている、「こうありたい日常を、自らの手でつくり出す。」ことができるような仕組みを地域に作っていくため、大きく分けて四つの事業に取り組んでいます。
まず一つ目が、キキの一番最初の事業である「PARK.事業」です。豊かな「まち暮らし」をシェアするために、まちに溶け込んだ学生・若者向けのシェアハウスを長野市内で複数運営しています。
次に、「地域で働く支援事業」では、「働く」と若者を近づけるため、地域実践型インターンシップのコーディネートを行っています。2023年度には、塩尻市のNPO法人MEGURUに協力し、長期の地域実践型インターンシップで4社、取材型短期インターンシップでは9社と学生たちをつなぎました。また、自社事業でも1ヶ月以上の長期インターンシップの実施に挑戦しています。
三つ目の「学びを地域に開く事業」では、「新たな世界との出会いでいろんな自分を見つける」仕組みを作ります。2024年からは、キャンパスを持たずに地域をフィールドとして学ぶ市民大学・「さとのば大学」との連携を開始し、長野市で「暮らす・働く・学ぶ」仕組みを一緒につくっています。
また、長野市子どもの体験・学び応援事業「みらいハッ!ケン」プロジェクトの地域コーディネーターとして参加しており、地域の子どもたちが、周りのかっこいい大人や、自分のまちとの接点を作るにはどうしたらいいかを考えています。
最後に、「コトを起こす支援事業」では、「自分の生き方・働き方」を作るための支援を行っています。私たち自身が学生のうちに起業したことから、キキにはよく起業に興味のある若者からの相談が寄せられます。信州スタートアップステーションと連携し、コーディネーターとして創業支援を行っているほか、「なにかを始めたい人の一歩を応援する」ため、じっくりと話を聞いて、適切な支援につなげていく方法を模索中です。
「起業」という選択肢が身近にあった高校時代
――思季さんは、長野県立大学グローバルマネジメント学科起業家コースの一期生ですが、高校生の頃から起業家を目指していたのでしょうか。
いえ、当時は「起業しよう!」みたいな気持ちは全くなかったです。長野県立大学を選んだのは、一年目が全寮制であること、留学が必須であること、そして一期生として集まってくる学生たちはきっとおもしろいだろうな、という予感があったからでした。ただ、「起業」に対しては、当時から身近な印象がありました。
――それはどうしてですか?
私は宮城県出身なのですが、宮城県は東日本大震災以降に宮城に移住して起業した人や、起業して地域支援をしている大人が多くいたんです。高校生の頃から、学外でそういったプロジェクト活動に参加していたので、起業を経験している大人との接点が多く、「起業する人=すごい社長」というよりは、「自分のやりたいことをしながら生きている人たち」みたいなイメージがありました。自分もいつか選択肢の一つとして取れたらいいな、くらいに思っていました。
――高校生の頃は、どんなプロジェクトに関わっていましたか?
当時は留学に興味があったので、留学や国際交流に関するプロジェクトに参加していました。また、私が高校生の時は、ちょうど震災から5年ぐらい経った時期で、ハード面の復興からソフトの復興に切り替わり始めた頃でした。そのため、まちづくりや若者のリーダーシップ育成に関するプロジェクトが多発しており、自然とそういったプロジェクトに関わる機会も多かったです。
そんな中で、復興支援のためのNPOを立ち上げた人や、雇用を通じて地域を応援するために起業した人、また、「楽しそうに暮らしているけれど、この人はどうやって生計を立てているんだろう?」と不思議な人、脱サラしたフリーランスの人、大企業に所属しながらも地域のプロジェクトに率先して参加している人など、いろんな面白い大人たちに出会いました。当時から「働く=会社員」というイメージは薄かったかもしれません。
――起業に対する意欲や、やりたいことの具体的なイメージはなくとも、「起業」という選択肢が、当たり前なものとして身近にあったのですね。
はい。でも、今思えば昔から新しいことを企画することが好きでしたね。高校生の頃から、「こんなサービスがあったらいいのに」と思いついたアイデアをスケッチブックに書くのが趣味で。当時は学校教育に関心があったので、「まちの中に教室が点在している商店街みたいな学校があったらいいな」と構想を練っていました。
――「まちの中に教室が点在している学校」のアイデアは、現在取り組んでいる「さとのば大学」との連携にかなり近いものがありますね。
まさにそうですね! 地元を出て長野の大学に進学したのは、「心も場所も入れ替えて心機一転!」という気持ちもあったのですが、最近は高校時代にお世話になった方々と仕事の場で再会したりご一緒することが増えていて。回り回って高校時代の自分と今の自分が近づいている感覚があり、面白いです。
「大学生の孤立化をなんとかしたい」という課題感から起業の道へ
――「選択肢の一つ」だったところから、実際に起業に至るまでの経緯を教えてください。
一番のきっかけは、大学3年生の頃にコロナ禍に直面したことです。当時の大学生は、今では考えられないほど孤立していたんです。授業はリモートになり、アルバイトで最初に雇用を切られるのも大学生。本来一年目は全寮制のグローバルマネジメント学科も、寮に入れる学生の人数に制限がかかっていました。そんな環境で、同級生や後輩たちがどんどん孤立し、心身が不健康になっていくのを感じていて、「これは大変だ、なんとかしないといけない」と。
――課題解決のための選択肢が、起業だったと。
はい。当時、自分はシェアハウスで暮らしていたので、そこまで孤独感を感じてはいませんでした。また、一年生の頃は全寮制だったので、共同生活の良さも知っており、「学生のためのシェアハウスを作るぞ」と決めたのは自然な流れでした。
ちょうど同時期に、大学の知人であった美綺ちゃんが「シェアハウスを作りたい」と考えていることをfacebookで見つけて、「一緒に作ろう」と連絡をしたのが始まりです。美綺ちゃんとは、当時から仲が良かったというわけではなく、「存在は知っている」くらいでした。
私は「大学生の孤立化をなんとかしたい」という思いから、建築に興味があった美綺ちゃんには「自分の手でシェアハウスを作ってみたい」という思いがあり、それぞれの思いとやりたいことがうまく合致したんです。
――なるほど、二人で話し合って事業の計画が生まれたわけではなく、ソフト面とハード面双方からシェアハウス事業をやりたい二人が出会ったのですね。
大学3年生の夏頃から、二人で具体的に計画を練るようになりました。まずは物件を探し、そこから物件を借りるのにかかる費用やリノベーションにかかる費用、家具を揃えるのにかかる費用を洗い出していったら、どうやら最低60万円ぐらい必要だぞと。
そこで、運営開始後の家賃収入を計算したところ、3年間で初期費用は回収できそうだとわかりました。でも、当時学生だった二人にとってはその60万円を用意するのが大変で。
初めは、それぞれが個人でお金を借りることも検討しました。ですが、お互い奨学金も抱えている状況だったので、個人で借りるのは現実的ではないぞと。そこで資金繰りについて調べていく中で、法人化をすれば法人として借り入れが出来るとわかったんです。
――事業を形にするためには、法人化が必要だったと。
はい。それならば、法人として登記をして、初期資金を得ようと。私は書類手続きが苦手なので、美綺ちゃんが代表、私が共同代表として手続きをすることになりました。秋頃の登記を目指していましたが、誕生日の関係で当時美綺ちゃんがまだ未成年だったので、2月の誕生日を待って3月に登記した形です。
ミキとシキの二人だから「キキ」。そんなキキのスタートでした。最初はお互いの未来のことは全く考えていなくて。とにかく早くシェアハウスを立ち上げよう、孤立する学生をなんとかしないといけない、二人ならなんとかできそうだ、という思いだけで動き始めました。
・・・
インタビュー後編では、就活時の疑問や、仕事の幅の広げ方、未来の若手起業家に期待することについて聞きました。
合同会社キキのホームページ
〜先輩起業家体験談〜「HAKKOやKUTEN。を事例とした地域資源の発掘と事業活用の可能性」
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善光寺の門前の人気店HAKKO MONZENや小布施のおしゃれなカフェKUTEN等多くの方から高い評価を得ています。
今回、SSSのセミナーでは、これらを運営する合同会社U.I.International代表の君島氏をお招きし、起業に至るきっかけからこれら人気店を作り上げるまでのストーリーなどをお伺いします。
長野県の素晴らしいフィールドで、人生の新たな一歩を踏み出そうとお考えの方(含踏み出された方)、是非とも本セミナーをご活用いただき、県内の新しい風となってみませんか。
多くのご参加をお待ちしております。
お申し込みはこちらから↓
https://zoom.us/webinar/register/WN_9k-eXuT9RVOUiw5DHlLEfg
日時:2024年8月30日(金)12:00-13:00@オンライン
参加費:無料
スケジュール:
12:00-12:05 講師のご紹介
12:05-12:45 ご講演「HAKKOやKUTEN。を事例とした地域資源の発掘と事業活用の可能性」
12:45-13:00 Q&A
講師:合同会社U.I.International ユーアイ_インターナショナル 代表社員 君島 登茂樹氏
1988年生、長野県長野市出身。東京で経営学を学んだのち帰郷。23歳でアパレル小売店と八百屋を開業。2016年、湯田中温泉街に地元食材と発酵文化の発信をコンセプトとしたレストラン「HAKKO YAMANOUCHI」をオープン。その後、善光寺周辺で生産される発酵食品を活用したレストラン「HAKKO MONZEN」、コロナ禍にフルーツタルトに特化したcafe「KUTEN。」を小布施町にオープンする。2024年現在、長野県内で6店舗の飲食店を経営しながら、民間企業のプロデュースや自治体の指定管理施設のコンサルティング業務にも携わる。
長野県立大学主催のWE-Nagano Global Conferenceが、7月19日〜21日の3日間で開催されました
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昨年度から長野県としても女性の創業支援事業が始まりSSSWの活動もスタートしていますが、 そうした潮流がある中で、7月19-21日に長野県立大学として初めての開催である WE-Nagano(Women Entrepreneurs Nagano) Global Conferenceが開催されました。
長野県は、本イベントの後援になっているのに加えて、イベントには阿部長野県知事も登壇致しました。 そんなWE-Nagano Global Conferenceの開催レポートを、SSSWチーム事務局でありWE-Nagano実行委員会でもあった勝山よりご紹介します。
WE-Naganoとは Women Entrepreneurs(女性起業家) Nagano は、長野県立大学主催のプロジェクトで、 「グローバル」「女性性」から地域イノベーションについて考えることを目的としています。 Women(女性)とプロジェクト名にはついていますが、 誰もが自分自身の性別や、世代、国籍などの属性にとらわれずに、自分自身の生き方を創造できたらという想いが込められています。
https://we-nagano.com/62/
2024年7月19-21日開催 WE-Nagano Global Conference 1日目は長野市芸術館、2-3日目は長野県立大学三輪キャンパスで開催されました。
1日目には、ビジネス界に限らずさまざまなセクターの方がご登壇くださり、長野県における地域イノベーションや長野県のもつ可能性、グローバルと直接つながることから見えてくるビジネスの可能性、そして女性経営者たちが語る長野県のイノベーションなどについて語られました。 阿部長野県知事は、1日目の「Keynote Session:グローバルと女性的視点から考える長野県の地域イノベーション」に登壇し、地域イノベーションを考える上での教育の重要性について言及し、また、このセッションではWE-Nagano Global Conferenceの今後への期待なども登壇者の方々に語られていました。
2日目は、Z世代が「良い企業」「良い地域」について議論するセッションが開催され、それぞれの活動から見えてくる視点について議論されました。特に長野県内に生まれ育った登壇者からは、長野県に存在している若者や女性を抑圧する社会・文化的な雰囲気についてもエピソードと共に触れられていました。
3日目は、昨年のsouのワークショップとしても実施したArt Earth Dialogueが実施されました。 参加者の中には、昨年のワークショップにも参加してくれた方もいて、その時から約1年を経ての今について語られたり、自分自身が創造的に生きることを考えた時に大切にしたい気持ちなども共有された時間となりました。
女性の創業と「WE-Nagano Global Conference」 WE-Naganoのキャッチコピーは、「すべての『わたし』を創造的に生きよう」となっています。 相対的に男性に比べると女性の方が、さまざまなことを理由として選択肢を諦めていることがあるのではないかと思います。 特に、創業や起業という働き方や生き方に対して、女性はハードルや障壁を感じている人も多いかもしれません。 今回のWE-Nagano Global Conferenceに参加することで、 自分が無意識に感じているかもしれない、創業や起業に対する心の障壁やハードルが少しでも外れていたらいいなと WE-Nagano実行委員の一人として感じていますし、 SSSW事務局としては一歩踏みだすきっかけとして、今後もSSSWの個別相談をご利用いただけたらいいなと願っています。
昨年SSSWの個別相談やプログラムに参加してくださった方が、WE-Nagano Global Confereceに参加して、 「長野県の未来が変わる瞬間に立ち会った気がする」とSNSで書き込んでくださっていました。 とても、嬉しい言葉です。 SSSWは、起業・創業にハードルを感じている方や、今後の働き方に悩んでいる方なども含めて、 個別相談(女性がお受けします)を受け付けております。
ご希望の方は、SNSのメッセージ機能やinfo.ssswomen@gmail.comまでご連絡ください。
小布施町起業支援事業補助金
小布施町
町内における産業の活性化を図るため、町内で新たに事業を実施しようとする方に対して補助金を交付します。
補助率:3分の1以内 上限:50万円 業種:小売業、サービス業
小布施町空き店舗等活用事業補助金
小布施町
町内における産業の活性化を図るため、町内の空き店舗等を活用して新たに事業を実施しようとする方に対して補助金を交付します。
【業種】
小売業、サービス業
【補助内容】
・空き店舗等の改修に要する経費 補助率:3分の1以内 上限:100万円
・空き店舗等の賃借料(対象期間は1年間) 補助率:3分の1以内 上限:月額5万円
※小布施町に住所を有していない個人事業主の方は賃借料の補助のみ
詳細はこちら
DXファーストステップセミナー
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中小企業等がDXの取り組みをはじめるきっかけとし、生産性向上やビジネスモデルの変革を図る機会とするためのセミナーを開催します。
https://www.pref.nagano.lg.jp/nagachi/nagachi-shokan/2024dxseminar.html
まちなかパワーアップ空き店舗等活用事業補助金
長野市
長野市中心市街地(長野・篠ノ井・松代)の空き店舗・空き家・空き倉庫等を賃借して出店する事業に対し、改修・改築費及び附帯設備の設置に要する経費を補助するもの。
補助率1/2 補助上限額30万円(ただし、市が指定する通り沿いへの出店に対しては50万円)
【7/19-21】WE-Nagano Global Conference
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女性的な視点から創造する「良い企業」「良い地域」
WE-Nagano(Women Entrepreneurs Nagano)は、
すべての人が「わたし」を創造的に生きることを応援する長野県立大学発のプロジェクトです。
すべての人が起業家精神を持ち、一人一人がイノベーションを生み出す「わたし」として、グローバルな視座と女性的な視点から地域について考え、国籍・性別・世代・分野などを超えて、共に未来をつくっていく3日間のグローバル・カンフェレンスを開催します。
1・2日目は、仏教・アート・ビジネス・アカデミアの多彩な分野のスピーカーによるセッション。
3日目は、2日間のセッションを通じて生まれてきた気持ちをアートを通じて表現し、未来に繋げていくワークショップの実施。
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◾️開催日・場所
7月19日(金) 長野市芸術館 アクトスペース( 鶴賀緑町番地1613)
7月20-21日(土) 長野県立大学(長野市三輪8-49-7):
◾️お申し込み
https://we-nagano-01.peatix.com/
(一部、先着順/有料セッションがございますので、お申し込みをお願いします)
WE-Nagano HP:https://we-nagano.com/
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信州・創業入門ゼミin中信
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新規事業を成功に導くために必要な心構えや基礎知識を学び、様々な困難を乗り越えるための2日間の入門講座。専門家講師のもと、ディスカッションを重視したゼミナール形式の講義運営が特徴です。自分なりの事業計画書を書いた先はお近くの商工会・商工会議所の経営指導員が伴走して、計画の実行や各種支援施策の活用をサポートいたします。
「はたらく」を 小さく わたしらしく つくりだす 学生起業のすゝめ
県内全エリア
こんにちは〜!
SSSWのコーディネーターをしている合同会社キキの川向思季です。
長野県の女性の創業・起業支援(Shinshu Startup Station Women:SSSW)は、
2023年度から始まり、個別相談員/メンターとしても2年目となります。
合同会社キキは、「こうありたい日常を自らの手でつくり出す」を掲げ、
#暮らし #学び #はたらくをテーマに、仕組みを整える仕事をしています。
合同会社キキ自体、学生起業とこいうこともあり、
普段から若い世代の「やってみたい」の声を聞くことも多いです。
現在もメンバーの半分以上が社会人大学生や学部生、
立ち上げメンバーが20代前半女性ということもあり、
いろんな悩みを抱えながらいろんな人に助けられている日々です。
SSSWでは、同じ悩みを抱えた人に寄り添いつつ、
一緒に考えたり乗り越えたいと思い参画しています。
*
「起業」という言葉を聞くと、ビジネス色の強いエネルギッシュなイメージ
を持つ方も多いと思いますが、起業のあり方は多様化しています。
その中でも、自分の名前でお仕事をするフリーランス(個人事業を含む)は
働き方に自分らしさを求める若い世代や、様々なライフイベントを迎える女性に人気です。
私たちの会社も、創業メンバーの2人が会社を立ち上げる前は
それぞれ個人として、「はたらく」を小さくつくる練習を積み重ねていました。
学生の頃は、お金目的で始めた訳ではありませんでしたが、
続けていきたいという思いから、なんとなく月3〜5万円と考えていたと思います。
ロールモデルとなる、いいメンターと出会えたことが何よりのきっかけとなり、
企画の方法やコミュニケーションはもちろん、請求書の出し方まで、
初めは全て真似るところから始まり、今は自分のやり方を少しずつ確立しているところです。
学生起業に取り組む人もいろいろなパターンがあります。
学生時代に頑張り、その経験を活かし就職する人もいれば、
後輩に譲渡/継承するという人も。
卒業後もその事業で暮らしていく人もいます。
学生起業の大きなメリットは圧倒的に時間があることです。
そして学生という立場上、教えてくれる人が多いということです。
わからないことをわからないと言えることが、学ぶきっかけをつくります。
そして20代の学びはかけがえの無い財産となります。
もしかしたらその先に、一緒にやりたい人や、心地よい規模、
人生をかけて挑戦したい未来への希望とめぐり逢うのかもしれません。
“わたし”を創造する起業/働き方
飯山エリア
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松本エリア
木曽エリア
飯田エリア
伊那エリア
諏訪エリア
上田エリア
佐久エリア
自分の働きやすさって、どう見つけるの?働きながら、自分の興味を広げていくってどうするの?
キャリアの転換期をどう迎えて、どう転換していったの?異なるキャリアに挑戦する際の成功事例や失敗談を通じて、キャリアの変革をしていった長野のSSSWの事務局メンバー。子育てとキャリアの両立について、実体験をもとにした具体的な方法や、個々のライフスタイルやパーソナルなニーズに合わせた最適な働き方を見つけるためのアプローチについて考察します。
【日時】
7月17日(水) 12時~13時
オンライン開催
【概要】
<登壇者>
・渡邉さやか(長野県立大学大学院講師、一般社団法人AWSEN代表)
・勝山由莉愛(長野県立大学大学院1年生)
・塩入美雪(株式会社SALT代表)
<タイムスケジュール>
12:00 参加者チェックイン
12:10 SSSWメンバーの事例紹介
12:30 フリートーク
12:45 参加者交えたトーク(質疑応答)
【お申し込み】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeBI3B2ekGNeWqy7sCKyHzDGo_fG3MPppCENydaZWAHmlFOwg/viewform?usp=pp_url
【ターゲットオーディエンス】
・起業家やフリーランス志望者の女性
・キャリアチェンジを検討している女性
このセミナーは、参加者が自らの働き方やキャリアについて深く考え、自己実現を促進することを目的としています。特に、起業やフリーランスとして活動する方、またはキャリアの転換を考えている方々におすすめです。
ぜひご参加お待ちしております!